今回は、弁護士の転職ということで、最初の転職の頃のお悩み、職務経歴書の書き方について書いてみたいと思います。
職務経歴書の書き方について、当ブログでは、
① 内容面
② 形式面
③ 注意点
④ 採用側から見た景色
の4つの記事に分けて書いています。
本記事は、3つめの、③注意点についてです。
注意点ー悪目立ちすることはやめておこう
例1)長すぎる職務経歴書
長すぎる職務経歴書は、悪目立ちするのでやめておいた方がよいと思います。
管理人が見たことがあるものの中では、7~8ページ書いているものがありましたが、さすがに長すぎです。こういったところで個性を出そうとしても、単に悪目立ちするだけなので、損だと思います。日々たくさん見ていく中でそういうものがあると、明らかに浮いている印象を受けます。
特別読ませる魅力があるとか、引き付けられるような文章というのも、世の中に皆無ではないかもしれませんが、ほぼ無いといっていいと思います。目指すとしても、リスク高すぎます。
普通に2~3ページの職務経歴書と同じような内容が7~8ページぐらい並んでいると、その時点で、この人だめだと感じます。ただただ細かいだけなので、長い業務日誌のダイジェスト版を読まされているような気分になり、申し訳ないですが読む途中でスッ飛ばしたりします。
これは管理人がそういうふうに思うというより、おそらく誰でも、多数の例を見る側に回ると、そのように感じると思います。熱意があるなぁ、と言うふうにはおそらく見られないです。
ちなみに、職務経歴書の量は、2~4ページが適切だと思います。自分が見る限りでは、分布的に一番多いのは3ページかなと思います。
例2)変なヒネリの入った職務経歴書
また、目立とうとして変なヒネリを入れるのは、やめておいた方がいいと思います。
ざっくりいうと、たとえば、”こういうことを職務経歴書に書くような人もいますが、私は違います!”みたいなことを自己PRに書くとか、アピり方が妙に変な人がたまにいます。
んん??みたいに引っ掛かって、”この人やばい人なのかな…”と思ってしまいます。
あとは、たとえば、日本語が変な部分の数とか質が、限界突破しているような人ですかね。
別に相手に伝わればいい話ではありますが、”限度があるよなあ…この人大丈夫かいな…”と思ってしまいます。
例3)メリハリがズレているケース
あとはメリハリがズレているケースですかね。これは悪目立ちというより、なんかもったいないと感じるケースです。
これは職務経歴書だけの話ではないのですが、採用側に「こういう分野に技術や素養のある人が来てくれるとありがたいんだけどなあ」という応募者像がある場合、それと違うことを厚く語られても、あまり響かないように思います。むしろ、求める人物像とはズレていることを、応募者の側から明らかにしてしてしまっている感じです。
管理人個人としては、そういうとき、「この人マジメなのにもったいないなあ…」という感想を持ちます。
たとえば面接で、自分が主にしてきたことを厚く語る人(自分が実際に多くやったことなので多く語る人)ですね。まあ、正直に話をしているだけなのだと思いますが…。
この部分が話振られるの多いな、とか、アレこの話なんとなく食いつかれている気がするな、とか、相手の反応を見て、ニーズを推測しながら強調していった方がベターだろうと思います。とはいえ、管理人自身も、そんなことを上手く出来るかどうかわからないですけれども(汗)。
ただ、押したところがズレていると、相手はこういう感じ方をするのだな、と思ったので、書いてみました。あくまで管理人個人の感じ方にすぎないので、サンプル少ないですが。
結び
今回は、弁護士の転職ということで、職務経歴書の書き方のうち、注意点について書いてみました。
熱意を示そうとするあまり、変なところで職務経歴書に個性を出そうとするのは、基本的にやめておいたほうがいいと思います。複数の職務経歴書を続けて見ていると、違和感が浮き出ます。
悪目立ちをしてしまうと、スキルセットがどうとかいう以前の問題になってしまいかねません。言い方よくないですが、印象面において、入り口で足切りされるような感じになります。
とはいえ、これを読んで委縮する必要は全くないです。悪目立ちといっても、割合的には全体の1割もありません。20通見て1・2通あるかどうか、ぐらいの感覚です。
本記事の話は、あくまでも、稀なケースの話と思っていただければと。採用側に回ってみると、”こういう職務経歴書、というか応募者もいるんだ…”と思ったので、一応念のため書いてみただけです。
次の記事は、職務経歴書の見られ方、採用側から見た景色について書いています。
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[注記]
本記事は管理人の私見であり、管理人の所属するいかなる団体の意見でもありません。また、正確な内容になるよう努めておりますが、誤った情報や最新でない情報になることがあります。具体的な問題については、適宜お近くの弁護士等にご相談等をご検討ください。本記事の内容によって生じたいかなる損害等についても一切の責任を負いかねますので、ご了承ください。