とある法律職

法律を手に職にしたいと思って弁護士になったが、法律って面白いと割と本気で思っている人。イソ弁、複数社でのインハウスローヤー(企業内弁護士)、独立開業など経験。

インサイダー規制

インサイダー取引規制|会社関係者の禁止行為-規制対象となる取引

今回は、インサイダー取引規制を勉強しようということで、会社関係者のインサイダー取引規制のうち規制対象となる取引について見てみたいと思います。 インサイダー取引規制には、以下のように、「会社関係者に対する規制」と「公開買付者等関係者に対する規制」があります。 ① 会社関係者の禁止行為(金商法166条) ←本記事 ⅰ 規制対象となる主体  ⅱ 規制対象となる情報 ⅲ 規制対象となる取引 ←本記事②  公開買付者等関係者の禁止行為(金商法167条) ⅰ 規制対象となる主体  ⅱ 規制対象となる情報  ⅲ 規制対 ...

インサイダー規制

インサイダー取引規制|会社関係者の禁止行為-規制対象となる情報

今回は、インサイダー取引規制を勉強しようということで、会社関係者のインサイダー取引規制のうち規制対象となる情報について見てみたいと思います。 インサイダー取引規制には、以下のように、「会社関係者に対する規制」と「公開買付者等関係者に対する規制」があります。 ① 会社関係者の禁止行為(金商法166条) ←本記事 ⅰ 規制対象となる主体 ⅱ 規制対象となる情報 ←本記事 ⅲ 規制対象となる取引②  公開買付者等関係者の禁止行為(金商法167条) ⅰ 規制対象となる主体  ⅱ 規制対象となる情報  ⅲ 規制対象 ...

インサイダー規制

インサイダー取引規制|会社関係者の禁止行為-規制対象となる主体

今回は、インサイダー取引規制を勉強しようということで、会社関係者のインサイダー取引規制のうち規制対象となる主体について見てみたいと思います。 インサイダー取引規制には、以下のように、「会社関係者に対する規制」と「公開買付者等関係者に対する規制」があります。 ① 会社関係者の禁止行為(金商法166条) ←本記事 ⅰ 規制対象となる主体 ←本記事 ⅱ 規制対象となる情報 ⅲ 規制対象となる取引②  公開買付者等関係者の禁止行為(金商法167条) ⅰ 規制対象となる主体  ⅱ 規制対象となる情報  ⅲ 規制対象 ...

開示制度

開示制度|会社法に基づく開示-決算公告

今回は、開示制度ということで、会社法に基づく開示のうち決算公告について見てみたいと思います。 これは決算情報の開示のことで、時期的には、上場会社でいうところのいわば継続開示にあたります。 ではさっそく。なお、引用部分の太字、下線、改行などは管理人によるものです。 決算公告(法440条1項) 株式会社は、定時株主総会の終結後遅滞なく、決算の公告をしなければならないとされています(会社法440条1項)。 公告というのは、広く一般に知らせること(公衆に告知すること)、といった意味です。 公告する決算の内容は、貸 ...

法務一般

法務の基礎を勉強しよう|公告の種類

今回は、法務の基礎を勉強しようということで、会社公告の種類について見てみたいと思います。 会社の公告は、会社法の「第七編 雑則」 >「第五章 公告」という章に定められています。座学のときは地味すぎてあんまり真面目にやらない分野ですが、実務では意外と必要になることがあります。 ではさっそく。なお、引用部分の太字、下線、改行などは管理人によるものです。 公告の種類(会社法939条1項) 公告というのは、一般的な意味としては、広く一般に告げ知らせること(公衆に告知すること)、といった意味になります。 会社の公告 ...

開示制度

開示制度|適時開示-決算情報に関する開示

今回は、開示制度ということで、適時開示(取引所規則に基づく開示)のうち決算情報に関する開示について見てみたいと思います。 決算情報の開示として「決算短信・四半期決算短信」が、決算関連情報の開示として「業績予想の修正」と「配当予想の修正」に関する開示があります。 ではさっそく。なお、引用部分の太字、下線、改行などは管理人によるものです。 決算短信・四半期決算短信 適時開示で開示される決算は、年次と四半期であり、具体的には「決算短信」と「四半期決算短信」が開示されます。 決算短信も四半期決算短信も、決算の内容 ...

開示制度

開示制度|適時開示-決定事実に関する開示

今回は、開示制度ということで、適時開示(取引所規則に基づく開示)のうち決定事実に関する開示について見てみたいと思います。 ではさっそく。なお、引用部分の太字、下線、改行などは管理人によるものです。 決定事実の開示時期 決定事実とは、会社が決定した重要事実のことで、決定後直ちに開示することとされています(上場規程402条、403条)。 実務上、遅くとも決定した日のうちには開示しなければなりません。実際の時刻としては、その日の取引時間の終了後(引け後)に開示されることも多いかと思います(適時開示ガイドブック第 ...

開示制度

開示制度|適時開示-発生事実に関する開示

今回は、開示制度ということで、適時開示(取引所規則に基づく開示)のうち発生事実に関する開示について見てみたいと思います。 ではさっそく。なお、引用部分の太字、下線、改行などは管理人によるものです。 発生事実の開示時期 発生事実とは、会社に発生した重要事実のことで、発生後直ちに開示することとされています(上場規程402条、403条)。 実務上、遅くとも発生した日のうちには開示しなければなりません。実際の時刻としては、その日の取引時間の終了後(引け後)に開示されることも多いかと思います(適時開示ガイドブック第 ...

開示制度

開示制度|適時開示の仕組み(全体像)

今回は、開示制度ということで、適時開示(取引所規則に基づく開示)の仕組みについて見てみたいと思います。 ではさっそく。なお、引用部分の太字、下線、改行などは管理人によるものです。 適時開示の仕組み(全体像) 適時開示は、取引所規則に基づく情報開示のことで、 決定事実に関する開示 発生事実に関する開示 決算情報に関する開示 という3つの種類があります。 ①は重要事実を決定した場合、②は重要事実が発生した場合、③決算の内容が定まった場合に、それぞれ適時開示を行う必要があります。 適時開示の根拠規定は、取引所規 ...

開示制度

開示制度|企業内容の開示-継続開示

今回は、開示制度ということで、企業内容の開示(法定開示)のうち継続開示について見てみたいと思います。 有報などは特に意識しなくても体感値的に残ってくるような内容も多いですが、どこに何が書いてあるかは案外把握しないままのこともあったりしますので、その辺も確認しながら見てみます。 ではさっそく。なお、引用部分の太字、下線、改行などは管理人によるものです。 継続開示が必要な理由 継続開示というのは、有価証券が流通する場面での情報開示のことです。 発行開示が「発行市場(primary market)」に対応する情 ...

ファンド

ファンド法務|デットとエクイティ

今回は、ファンド法務ということで、デットとエクイティの違いについて見てみたいと思います。 ではさっそく。なお、引用部分の太字、下線、改行などは管理人によるものです。 デットとエクイティ デット デット(debt)というのは、金融機関からの借入金や社債のように、返済義務のある負債のことです。 資金調達する側からみると、将来の元本と金利の支払いが義務づけられるものです。 投資する側(銀行など)からすれば、元利金が確定しているもの(あらかじめ決められた期日に約定された利率の利子と元本を受け取る権利を有する)であ ...

ファンド

ファンド法務|信託受益権化

今回は、ファンド法務ということで、対象資産の信託受益権化について見てみたいと思います。 ではさっそく。なお、引用部分の太字、下線、改行などは管理人によるものです。 対象資産の信託受益権化 SPVの仕組みにおいて、信託はそれ自体が契約型ビークルとして利用されますが(▷参考記事はこちら)、それ以外にも、対象資産をSPCに譲渡する際に信託受益権化しておくという形でよく利用されます。 つまり、SPCが対象資産の現物・・を保有するのではなく、元の保有者(以下オリジネーター)が対象資産を受託者(通常は信託銀行)に信託 ...