とある法律職

法律を手に職にしたいと思って弁護士になったが、法律って面白いと割と本気で思っている人。イソ弁、複数社でのインハウスローヤー(企業内弁護士)、独立開業など経験。運営情報はこちら

法務トーク(動画)

【取適法】"見合い相殺"って何?「有償支給材の早期決済禁止」のルールを図解でサクッと解説

この記事は、上記のYouTube動画を文字起こししたものです 今回は、中小受託取引適正化法、いわゆる取適法ということで、委託事業者の禁止事項のうち有償支給原材料等の対価の早期決済の禁止について見てみたいと思います。 原材料等の有償支給は製造委託等においてよく行われますが、決済のタイミングを誤ると法令違反となる可能性があります。また、この分野でよく目にする”見合い相殺”って、何のことなのかよくわかりませんよね。 そこで今回の解説では、その法的な仕組みと実務上の注意点を整理します。 それではさっそく見ていきま ...

法務トーク(動画)

【取適法】その値引き、NGかも?「代金の減額禁止」ルールを図解でサクッと解説

この記事は、上記のYouTube動画を文字起こししたものです 「取引先と合意しているし、少しくらい値引きしても問題ない」 ——そう思っていませんか? 実はそれ、取適法違反になる可能性があります。 今回は、中小受託取引適正化法、いわゆる取適法の中でも、見落とされがちな「代金の減額の禁止」について解説します。 経理の処理などでついやってしまいがちな代金減額のNGパターンや、どこからが違反になるのかを整理します。意図せず違反してしまうリスクを防ぐためにも、ぜひ最後までご確認ください。 取適法では、中小受託事業者 ...

法務トーク(動画)

【取適法】"タダで"はNG?「不当な変更・やり直しの禁止」ルールを図解でサクッと理解

この記事は、上記のYouTube動画を文字起こししたものです 今回は、中小受託取引適正化法、いわゆる取適法ということで、委託事業者の禁止事項のうち不当な給付内容の変更及び不当なやり直しの禁止について取り上げたいと思います。 取適法では、立場が弱い中小受託事業者が発注元の都合によって不当な不利益を被ることを防ぐために、委託事業者の11の禁止事項を定めています。今回はその一つである、不当変更の禁止について見ていきます。 ビジネスの現場では、仕様変更や急な計画変更、あるいは「イメージと違う」といった理由での修正 ...

法務トーク(動画)

【取適法】意外と厳しい「返品の禁止」のルールを図解でサクッと解説

この記事は、上記のYouTube動画を文字起こししたものです 今回は、中小受託取引適正化法(取適法)ということで、委託事業者の禁止事項のうち返品の禁止について見てみたいと思います。 取適法では、立場の弱い中小受託事業者を守るために11の禁止事項を定めていますが、その一つに返品の禁止があります。 一般的に、不良品なら返品して当然と思いがちですが、取適法においては、その“当然”が通じないケースがあります。 今回は、何が禁止される返品にあたるのか、逆にどういう場合なら返品できるのか、その条件や期間について解説し ...

法律コラム

「ダーウィン事変」で考える”人”の権利

今回も、マンガで法律、という感じの法律小噺をしてみたいと思います(身近なトピックや漫画を入り口に、法律の世界を楽しく探検するコラムです)。 以前にジャンプ+の人気漫画「ラーメン赤猫」の法律コラムでも書いたことがありますが、今回はアフタヌーン(講談社)で連載中の人気漫画・2026年冬クールにアニメ化された「ダーウィン事変」を題材に、少しディープな法律の世界を覗いてみたいと思います。 「ダーウィン事変」の世界観と、現実世界との交錯 実は最近、ちょうどアニメ配信クール中に、まるで現実世界と漫画の境目がわからなく ...

取適法務(分野別)

分野別取適法務|「アニメーション制作ガイドライン」を解説~クリエイティブ現場に潜む「不当な無償リテイク」や「著作権・二次利用」のルールなど

今回は、分野別取適法務ということで、アニメ制作業界における取引適正化について見てみたいと思います。 経済産業省が策定・改訂を重ねているアニメーション制作ガイドライン(「アニメーション制作業界における取引適正化のガイドライン」)をベースにしています。 参考リンク アニメーション制作業界における取引適正化のガイドライン(令和8年1月改定)|中小企業庁HP(≫掲載ページ) アニメ制作の現場は、日本が誇る一大産業でありながら、長年、口頭発注や過度な無償修正(リテイク)が常態化しやすい特有の取引環境にありました。本 ...

取適法務(分野別)

分野別取適法務|「放送コンテンツガイドライン」を解説~局と製作会社の商慣習・番組製作委託のルールなど

今回は、分野別取適法務ということで、放送業界における取引適正化について見てみたいと思います。 総務省が策定・改訂を重ねている放送コンテンツガイドライン(「放送コンテンツの製作取引適正化に関するガイドライン」)は、放送局(以下、局)と番組製作会社(以下、製作会社)との間の取引実態に切り込み、放送業界特有の商慣習や権利関係に特化した具体的な規律を示しています。 参考リンク 放送コンテンツの製作取引適正化に関するガイドライン(令和7年12月改定)|中小企業庁HP(≫掲載ページ) 本記事では、放送業界の実務におい ...

取適法

取適法(新・下請法)のガイドマップ~対象から義務・ペナルティまで総まとめ

2026年(令和8年)1月1日、長年親しまれてきた下請法が生まれ変わり、取適法(製造委託等に係る中小受託事業者に対する代金の支払の遅延等の防止に関する法律)が施行されました。 名称が「下請」から「中小受託」へと変わるだけでなく、新たに従業員基準や特定運送委託が追加され、手形払いが禁止されるなど、法規制の対象とルールが強化・拡大されています。 本記事は、そんな新しい取適法の全体像を網羅的に把握するためのハブ記事(まとめページ)です。各項目の詳細については、より深く解説した個別の記事へ飛べるようになっています ...

取適法

取適法解説|自社の取引は対象?適用される「取引の内容」(5つの取引類型)の基本

今回は、中小受託取引適正化法(取適法)ということで、適用対象となる取引の内容について見てみたいと思います。 法律の適用対象になるかどうかを判断する基準は、大きく分けて事業者の規模(資本金・従業員数)と取引の内容の2つですが、本記事は、後者の取引の内容について全体像を解説します。 取適法は、立場の格差から濫用が行われがちな取引のパターンを括り出し、適用対象となる受託取引を全部で5つの類型に分類しています。旧下請法から取適法への法改正で新たに追加されたもの(特定運送委託)もあるため、これまで自社は関係ないと思 ...

取適法

取適法解説|発注側が守るべき「委託事業者の4つの義務」と改正ポイント

今回は、中小受託取引適正化法(取適法)ということで、委託事業者の4つの義務について見てみたいと思います。 禁止事項(〇〇してはいけない)に目が行きがちですが、この義務(〇〇しなければならない)を守れていないと、それも法令違反となってしまいます。本記事は、委託事業者が守るべき4つの義務について、その全体像を解説します。取適法への法改正で変わったポイントも一緒にチェックしましょう。 委託事業者の4つの義務 ① 発注内容等の明示(4条明示)② 取引記録の作成・保存(7条記録)③ 支払期日を定める義務④ 遅延利息 ...

取適法

取適法解説|違反したらどうなる?措置の内容と行政の新たな包囲網「面的執行」を理解

旧下請法は、令和7年法改正により取適法(中小受託取引適正化法)となりました(令和8年1月1日施行)。法律が新しくなることで対象範囲が広がり、新たな禁止行為も追加されましたが、もし違反してしまったらどうなるのかという疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。 本記事は、行政による調査の仕組みから、違反に対するペナルティ(措置)の内容、そして今回の法改正のポイントのひとつである面的執行の強化について解説します。 ではさっそく。なお、引用部分の太字、下線、改行などは管理人によるものです。 調査の仕組み 調査の ...

取適法

取適法解説|「取適法」と「トラック法」の明示義務はどう違う?適用場面と記載事項を横断比較

今回は、取適法ということで、物流分野において取適法とトラック法のそれぞれで要求される明示義務(書面交付義務)について見てみたいと思います。 近年、運送の委託に関して取引条件や運賃・料金などを書面等で明示するというルールが厳しくなっていますが、実はこの明示ルールは、取適法のほかトラック法(貨物自動車運送事業法)という法律でも定められています(令和6年法改正で新設、令和7年4月1日より施行)。 参考リンク 改正トラック法Q&A(「改正貨物自動車運送事業法Q&A」〔令和7年3月31日時点〕)|国 ...