とある法律職

法律を手に職にしたいと思って弁護士になったが、法律って面白いと割と本気で思っている人。イソ弁、複数社でのインハウスローヤー(企業内弁護士)、独立開業など経験。

司法試験

初講座2日目(終了)

今日講座の後半を説明し、6時間の初講義が終了した。   うまく伝えられたか?何となく前回の方が流暢にしゃべれてた気がする。何故だろう・・。 でもしゃべろうと思っていたことは全部しゃべった。 しかし思った以上に時間がなかった。時間が経つのが早く感じた。   これで先輩合格者からもらったものはきちんと後輩にお返しすることができたと思う。   まあこの時期、旅行するとか、まったく別のジャンルの勉強するとか、飲みまくるとか、修習の準備を周到にやりこむとか、この時期しか出ない事務所の就 ...

日記

法曹への道筋

久しぶりに何も予定がない日だったので、ちょっと詳細に事前課題とか実務修習の本とか読んでみる。 ・・・お、多い!!(汗) でも何とかなるだろ(笑)。 ここで振り返ってみて、法曹になるための勉強っていうのは、徐々に訴訟に近づいていく段取りになっているのだなあと悟る。 〇第1段階(8科目):法律に携わる者にとって必要な知識・理解 六法ほか基本法の勉強。 ・憲法 ・行政法 ・民法 ・商法 ・民事訴訟法 ・刑法 ・刑事訴訟法 ・選択科目 ↓ 〇第2段階(3科目):訴訟に携わる者に共通して必要な知識・理解 ・民事・要 ...

司法試験

初講義1日目

ふうー、疲れた。 けれども講義させていただいている側としても面白かった。そのうち舞台慣れできそう。 3時間しゃべり続けると風邪でもないのにのどが痛くなることが判明(笑)。 今できることは精一杯しゃべってきた。 何かひとつでも「なるほど!」と思っていただけたことがあればいい。

司法試験

初講義

ここ数日間、修習前の時間をぶっ潰して構成した、辰巳での初講義が明日。 当初はブログで書くだけの予定だったけど、やはりきちんとした講義をするとなるといい意味でのプレッシャーがあり、企画の方も絶妙の間でいい刺激を与えて下さり、自分ひとりではできなかった内容のものができた。 自分の中のアイデアを企画の方と一緒に形にしていくプロセスを体験でき、非常にいい勉強になった。 最近他人の本を読むときにも、書いた人の気持ちを想像しながら読むようになり、何か新しい感覚が身についた気がする。 さっ明日は頑張ろ!

日記

壮行会in梅田

大学のときの友達が壮行会っていうか、お祝いを開いてくれた。 おしゃれな梅田の店である。ちょっとどきどきして、挙動不審になるのはいつものことである。 A子 「ワイン飲む人いる?」 けっこう手が挙がる。 ふむ。ここはひとつ気を利かせてみよう。 おれ 「じゃあワイン瓶で頼んだら?」 一同 「いやいやボトルっていうでしょ普通!!」 肉食系女子が多かったので、格好の餌食。 突っ込みの瞬発力は獲物を狩るライオンさながらである。 なぜかプレゼントにアルパカの人形を贈られる。 おれに似てたらしい。 草食系ね。

日記

大阪弁護士会事前研修・2日目(民弁)

2日目。原告の訴状の起案だった。 書式についてはひな型を添付してくれていたので、まあ体裁は整えた。 攻撃防御構造はわかるけど、ハテ、訴状に再抗弁って書いていいんだっけ?とか不毛な部分で筆が止まる。 みなさんそんなの常識なのかしら(`・ω・´)ゞ と思ってたら実は、訴訟物間違えてた━━━(゚∀゚)━━━!!! 要反省。

日記

大阪弁護士会事前研修・1日目(刑弁)

大阪弁護士会の事前研修に行ってきた。 百選にも載ってる有名事件の白表紙版。 事実認定を自由奔放に加えて作った、論文答案に毛が生えた感じのものを書いてみた。 どんな感じがいいのかわかんないもの。見たことないし。 起案自体は初めて取り組むことだったので、結構楽しかった。 とはいえ、これがロースクールが教育しそこなった前期修習の学習を埋めるものかは疑問なしとしない。 「ロースクールで修得済みという建前で、これが言葉通りうまくいっているのであれば我々もこのような企画をすることはないのですが・・・」というのは、講師 ...

司法試験

平成21年度新司法試験簡易再現答案|刑事系第2問(刑事訴訟法)

刑事系第2問。 設問1は、まあまあ?あてはめイマイチだが。 設問2は時間がなくてコンパクトにしか書けなかったが、出題趣旨には合っていた。 簡易再現答案 ■□■□■□■□■□ 論文再現 刑事系第2問 設問1 第1.(1)各写真撮影は意思に反してプライバシーを侵害するから強制処分。  性質としては、検証。よって、検証令状が必要なはず。  しかし本問では検証令状なく、捜索差押令状による捜索差押に附随するものとして写真撮影が行われているため、その限界が問題。 (2)論証 →令状記載物件及び関連するものなら許容。 ...

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平成21年度新司法試験簡易再現答案|刑事系第1問(刑法)

刑事系第1問。 罪名と65条の適用が間違っていると思うが、今年の問題はきっとそういう人が多かったのだろうから、助かったのだろう。 本来、刑事系で罪名の間違いはアウトのはずである。 簡易再現答案 ■□■□■□■□■□ 刑事系第1問 第一.事実1から6まで 第1.乙の罪責 1.乙に業務上横領罪が成立しないか 2.乙は営業担当事務員なので「業務上」「占有」にあたるためには甲に業務上占有者の身分があり、かつ65条が適用される必要。 (1)甲に「業務上」「占有」の身分あるか  ア.横領罪における占有は、委託信任関係 ...

司法試験

旧司的ノウハウ⑤|一読了解型答案

第5回。 一読了解型答案とは何か?何に気をつけて書けばそのようになるのか? 旧司法試験のノウハウ 一読了解型とはその名の通り、一回読んだだけで内容が頭に入ってくる答案のことです。 読み手にとっては読むのが楽であり心証もよく、書き手にとっては読み返されるおそれが低くボロがばれにくい、という効用があるものです。 私は心証の問題というのは、 心証が良くても直接そこに点数がつくわけではないが、加点は素直になされ減点はされにくくなる 心証が悪くても直接それで点数を引かれるわけではないが、加点はされにくくなり減点はさ ...

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平成21年度新司法試験簡易再現答案|公法系第1問(憲法)

続いて公法系第1問(憲法)。 皆と違って、憲法がまあまあよく、行政法が悪い、という採点だったはずである。 簡易再現答案 ■□■□■□■□■□ 設問1 第一.弁護士の主張 第1.審査委員会規則の23条違反 1.審査委員会規則に基づく中止命令によりXは本件研究が継続できなくなっているので、審査委員会規則(以下「規則Ⅰ」)は学問の自由のうち学問研究の自由を制約 2.かかる制約が「公表の福祉」による必要最小限のものかは、①目的が必要不可欠、②手段が必要最小限度、で判断。なぜなら、学問の自由は特に批判的・先鋭的性質 ...

司法試験

旧司的ノウハウ④|法的三段論法

第4回。法的三段論法について。 旧司法試験のノウハウ 法的三段論法が何かというと、大前提に小前提をあてはめて結論を出すというやつですよね。 大前提 人はいつか死ぬ ↓小前提 私は人である ↓結論  ゆえに私はいつか死ぬ なぜかこの縁起の悪い例が多い(昔から不思議)が、このように大前提、小前提、結論の三段になっているから三段論法なわけです。 これを法律の文章において書くとき、大前提はルールという抽象論、小前提は事実という具体論になるわけです。 書き慣れない時期に多い誤りは、抽象論の理由付けに問題文の具体的事 ...