とある法律職
法律を手に職にしたいと思って弁護士になったが、法律って面白いと割と本気で思っている人。イソ弁、複数社でのインハウスローヤー(企業内弁護士)、独立開業など経験。
まさにひさびさの更新です。 完全に死に体ブログでしたけどまさかの更新です。 酔っ払った勢いで書いてます。 第1クールの記事から飛んでまさかの司法修習総括の記事ですけど、次期修習生の何かの役に立つこともあるかもしれないと思って書きます。 簡単に説明しておくと、司法修習というのは全部で ・刑事裁判(刑裁) ・検察 ・刑事弁護(刑弁) ・民事裁判(民裁) ・民事弁護(民弁) の5科目から成り立っています。 実際の司法修習のスケジュールは僕を例にとると 第1クール 刑事裁判 第2クール 弁護 第3クール 検察 第 ...
司法修習が始まって以来、「ナメられてはいけない」というのと、「傲慢になってはいけない」というのは、いったいどうすれば両立するのか?という葛藤を心のどこかで感じていて、弁護修習→検察修習というプロセスの中で、けっこう現実的な問題となっている。 自分もけっこうプライド高いが、法曹関係者はもうちょっと腰が低い方がいいのではないか、という思いから、基本的に謙虚さを大事にして司法修習を過ごしてきたつもりである。が、けっこう気弱なところとか頼りなさがあって、それが前面に出るときもあり、弁護修習→検察修習というプロセス ...
第7回。今回は「訴訟物から考える」。 「訴訟物から考える」とは 何が言いたいかというと、訴訟物が訴訟の出発点であり、終着点だから、答案でもそのようにするということです。民事では訴訟物ですが、刑事では公訴事実です。 つまり答案の大枠が、訴訟物→要件→あてはめ、の順に構成されているというのが、まず基本だと思います(もちろん、小問の問いかけの仕方によっては、訴訟物から書く必要のないものもありますが)。 答案を読んでいるといきなり問題点についてつらつらと書き始めているものにしばしば出会いますが、このような構成だと ...
いつの間にか第5回新司法試験も近づいてきたということで、ひさびさに残りのノウハウを書いてみようかなと思います。 講座を購入してくださった人に申し訳ないし、詳細に書くモチベーションが合格直後と違ってもう無いので、ざっくりと書きます。 旧司ノウハウと違って目にすることは多いだろうし、もうわかってるよというものが多いかもしれません。 誘導 では第6回。今回は誘導について。 最初に誘導を持ってきたのは、これが新司法試験の最大の重要ポイントだからです。とにかくこれを無視するようなこと、読み落とすようなことがあると絶 ...
「なりたい弁護士像は?」と聞かれても、はっきりしたものは答えられないが(言うとチャチくなるし)、「なりたくない弁護士像」というのは、たくさんある(ご注意:以下はただの愚痴でもあるので、読みたくない人は読まないで下さい)。 「趣旨から考えた一本筋のとおった答案」と言って得意満面の弁護士 どんな答案を書けば評価されますか?という悩める受験生の祈りにも似た深刻な問に対し、「趣旨に遡って一本筋の通った答案がいい答案だ!」と言って、ちょっと得意げに「おれ今ええこと言うた」的な顔をする弁護士。 言ってることは確かに完 ...
最近朝はワンセグで朝の情報番組見ながらウダウダ起きてるんですが・・・。 夢うつつで聞こえてきた市川海老蔵ゆかり(?)のエビバーガーについてのやりとりが可笑しかった。 女性アナ 「エビバーガーでーす☆どうぞ皆さんお召し上がり下さーい」 男性出演者 「ん、うまい!このシャキシャキ感!」 女性アナ 「あ、キャベツですね」 海老蔵ゆかりのエビバーガーで何故キャベツを褒める? この間わずか3秒程度だが、一気に目が覚めた。 この男性出演者はなぜ「プリプリ感」と言わなかったのだろう? 「エビバーガー」に「プリプリ感 ...
「ロースクールで習わなかった?」と修習中にしばしば言われるが、 習ってない。 ロースクールがほにゃららをやってくれなかったから落ちた、という物言いをすることになりたくなかったので、基本的には、ロースクールが何かやるべきことをやってくれていないと思われる場合でも自分でフォローする、というスタンスでやってきた。 が、それもあくまで合格のために必要なものについてであって、将来的に役立つといったものまで自主的にやるなどという余裕はない。 ロースクールには、 とんでもなく素晴らしい授業・実務家教員・学者教員と、 ま ...
本日、刑裁問研終了。 これにて今年の登庁修習はひとまず終了なり。あーまったく余裕なかった。 白表紙をひと通り読み通したところで1ヶ月終わった感じがする。 問研の法律問はあれは簡単なのか? 第1審解説読んでるだけでは全然無理なのではないのですか? それが当たり前なのか?? どーも意識が低いのであろう感じを自分で拭えない・・・。 事実認定にせよ法律問にせよ演習が足りてないんだろうなあ。 教官室実施の起案は普段の起案とも少し趣が異なる気がするので、自分でなんか工夫しないといかんかった。
最近はそもそも、実務修習自体、プロの裁判官と毎日お目にかかり、特にここ1週間ぐらいは飲み会も多かったので気さくに話を伺える機会も多かったわけです。 そこでやっぱり法曹関係者に独特の空気というものを最近感じ取っているわけです。何だろうなあ・・・。何だかはっきりはわからないけど。特殊。クセがある。 父と話していると「まあそりゃやっぱり公権力の行使に関わる仕事してるんだから民間の人とは違うよ」と。確かに。そこって根っこの違いなんだろう。そういう雰囲気を身に纏いたいのかというところが、最近ちょっとよくわからなくな ...
今日は司法研修所の教官が来高し、導入起案の講評と個別面談をして下さる日だった。 講評時は胸にグサグサ来た。 自分の起案のことを言ってるんじゃないかっていうぐらい、「こういうミスがあった」っていう指摘が心当たりありすぎ(苦笑)。 要求される要件事実の正確さが今までより確実に一段上がっている。 でも最近は要件事実の本もいいのがたくさんあるので、「ああそんな話書いてあったなあ」というものが大体で、理不尽に細かい理屈を要求されているという感じではなかった。起案ではできてないけど(笑)。言われればわからんではないと ...
1.罪 (1)争点の分析・把握(2)事実認定 2.罰 (1)適条(2)量刑(3)付随処分 ア 未決勾留日数の算入 イ 執行猶予 ウ 没収・追徴 3.審理手続等 (1)審理手続(2)令状審査 以上が全部できるようになればOK。以上が全部できるようになればOK。(←自分に言い聞かせている。笑) これ全部を2ヶ月でちゃんとできるようになろうと思ったら、おれのキャパでは相当まじめに勉強せんといかん。 もっとゆったりしてるイメージを抱いていたが・・・。確かに飲み会は多い。