とある法律職

法律を手に職にしたいと思って弁護士になったが、法律って面白いと割と本気で思っている人。イソ弁、複数社でのインハウスローヤー(企業内弁護士)、独立開業など経験。運営情報はこちら

不正競争防止法 営業秘密管理

不正競争防止法|営業秘密に係る不正行為-営業秘密の定義

今回は、不正競争防止法ということで、不正競争行為のうち営業秘密に係る不正行為について見てみたいと思います。 なお、ネットでも見られるテキストとして、経産省HPに「不正競争防止法テキスト」(スライド形式)と「逐条解説 不正競争防止法」が掲載されています。 不正競争防止法(知的財産室)|経産省HP ではさっそく。なお、引用部分の太字、下線、改行などは管理人によるものです。 基本構造 営業秘密に係る不正行為は、「営業秘密」の定義(3要件)と、これに関する「不正行為」の類型(6類型)が定められているという構造にな ...

フリーランス法

フリーランス法|"あとから減らされる…"はもうナシ!「報酬の減額の禁止」とは

今回は、フリーランス法ということで、発注事業者が守るべきルールのひとつである報酬の減額の禁止について見てみたいと思います。 フリーランスとして働いていると、何かと理由をつけて、当初の約束より少ない金額を振り込まれた経験がある方もいるかもしれません。フリーランス法では、こういった理不尽な減額からフリーランスを守るためのルールが定められています。 取引適正化に関する遵守事項 (義務)① 取引条件の明示義務② 期日における報酬支払義務(禁止行為)① 受領拒否の禁止② 報酬の減額の禁止 ←本記事③ 返品の禁止④ ...

法務一般

法務の基礎|消費税の総額表示(消費税法)

今回は、法務の基礎ということで、消費税の総額表示について見てみたいと思います。 財務省HPに公的な解説資料があるのでそれを見れば十分ともいえますが、本記事ではもう少し法務的な目線から、ポイントを改めて整理してみます。 ではさっそく。なお、引用部分の太字、下線、改行などは管理人によるものです。 総額表示とは 総額表示とは、消費税を含めた税込価格を表示することです。 つまり、何の総額か?というと、「商品やサービスの価格」と「消費税」の総額のことです。 例えば、商品価格が10,000円の場合は 11,000円( ...

フリーランス法

フリーランス法|期間が長いほどルールが増える?法律が適用される「業務委託の期間」を解説

今回は、フリーランス法ということで、適用対象取引のうち業務委託の期間について見てみたいと思います。 前の記事では、フリーランス法の対象となる業務委託の3つの類型(物品・情報成果物・役務)について解説しました。続きとなる本記事では、もう一つの適用要件である業務委託の期間について解説していきます。 フリーランス法では、取引の期間が長くなればなるほど、発注者が守るべきルール(義務や禁止行為)も厳しくなるという段階的な仕組みが採用されています。具体的に、どのくらいの期間でどんなルールが適用されるのか、そして期間の ...

旧下請法

【改正前】下請法|支払期日規制にまつわる論点まとめ(起算日と例外・締切制度など)

今回は、下請法ということで、支払期日規制にまつわる論点をまとめて見てみたいと思います。 ではさっそく。なお、引用部分の太字、下線、改行などは管理人によるものです。 本記事は旧下請法(改正前)の内容です。現行の取適法の全体像はこちら取適法(新・下請法)のガイドマップ~対象から義務・ペナルティまで総まとめ 本テーマに対応する現行法の解説はこちら取適法解説|支払期日規制にまつわる論点まとめ~受領日の考え方と例外・締切制度など 支払期日規制とは 下請法は、下請代金の支払期日について、親事業者が商品の受領日(サービ ...

フリーランス法

フリーランス法|どんな仕事が対象?法律が適用される「業務委託の類型」を解説

今回は、フリーランス法ということで、適用対象となる業務委託の類型について見てみたいと思います。 当ブログでは、具体的にどんな取引(仕事)がフリーランス法の対象になるのかについて、業務委託の類型と業務委託の期間の2つに分けて詳しく解説しています。本記事では、まずは前者の、業務委託の類型から解説していきます。 自分の受けているこの仕事がフリーランス法の対象になるのかなと気になっている方は、ぜひチェックしてみてください。 ではさっそく。なお、引用部分の太字、下線、改行などは管理人によるものです。 前提:対象とな ...

フリーランス法

フリーランス法|取引適正化に関する遵守事項-発注者がやってはいけない「受領拒否」とは

今回は、フリーランス法ということで、発注事業者が守るべきルールのひとつである受領拒否の禁止について見てみたいと思います。 フリーランスとして働いている方の中には、せっかく納品したのに、理由をつけて受け取ってもらえなかったといった理不尽なトラブルを経験したことがある方もいるかもしれません。フリーランス法では、こういった不当な扱いを防ぎ、フリーランスが安心して働ける環境を整備するためのルールが定められています。 取引適正化に関する遵守事項 (義務)① 取引条件の明示義務② 期日における報酬支払義務(禁止行為) ...

フリーランス法

フリーランス法|支払期日の設定ルールと論点まとめ~起算日と例外・締切制度など

今回は、フリーランス法ということで、支払期日規制にまつわる論点をまとめて見てみたいと思います。 ではさっそく。なお、引用部分の太字、下線、改行などは管理人によるものです。 支払期日規制とは フリーランス法は、報酬の支払期日について、発注事業者が商品の受領日(サービスの場合は役務提供日)から起算して60日以内で、かつ、できるだけ短い期間内になるように定めることを義務づけています(支払期日を定める義務。法4条1項)。 もし、適切な支払期日を定めなかった場合には、法律によって強制的に支払期日が設定されます(支払 ...

フリーランス法

フリーランス法|いつ振り込まれる?「期日における報酬支払義務」を解説

今回は、フリーランス法ということで、取引適正化に関する義務のうち期日における報酬支払義務について見てみたいと思います。 フリーランスにとっても一番の関心事ともいえる、お金(報酬)がいつ支払われるのかというルールです。発注事業者の義務のうち、以下のハイライトを引いた部分の話です。 【取引適正化に関する義務】①取引条件の明示義務②期日における報酬支払義務 ←本記事③7つの禁止行為【就業環境整備に関する義務】④募集情報の的確表示⑤育児介護等と業務の両立に対する配慮⑥ハラスメント対策に係る体制整備⑦中途解除等の事 ...

フリーランス法

フリーランス法|誰が対象?適用対象となる事業者を解説~特定受託事業者・特定業務委託事業者など

今回は、フリーランス法ということで、適用対象事業者について見てみたいと思います。 ルールの中身以前に、そもそも「自分はこの法律で守られるフリーランスなのか?」「うちの会社は法律を守るべき発注事業者なのか?」という根本的な疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。 そこで本記事では少し基本に立ち返り、フリーランス法が適用される対象となる特定受託事業者(フリーランス)や、よく似た言葉である特定受託業務従事者、そして業務委託事業者・特定業務委託事業者(発注事業者)の定義について、解説していきます。 ではさっそく。 ...

フリーランス法

フリーランス法|すべての発注者が守るべき「取引条件の明示義務」(3条通知)とは

今回は、フリーランス法ということで、取引適正化に関する義務のうち取引条件の明示義務について見てみたいと思います。 フリーランス法における発注事業者の義務には、以下のような種類があります。 【取引適正化に関する義務】①取引条件の明示義務 ←本記事②支払期日を定める義務/期日内の支払義務③7つの禁止行為【就業環境整備に関する義務】④募集情報の的確表示⑤育児介護等と業務の両立に対する配慮⑥ハラスメント対策に係る体制整備⑦中途解除等の事前予告・理由開示 その中で、本記事は黄色ハイライトを引いた箇所の話です。 では ...

旧下請法

【改正前】下請法|親事業者の禁止行為-不当な給付内容の変更及び不当なやり直しの禁止

今回は、下請法ということで、親事業者の禁止行為のうち不当な給付内容の変更及び不当なやり直しの禁止について見てみたいと思います。 下請法の適用対象になったとき、親事業者には以下のような11の禁止事項が課せられます。 【親事業者の11の禁止事項】(4条1項のグループ)①受領拒否の禁止②下請代金の支払遅延の禁止③下請代金の減額の禁止④返品の禁止⑤買いたたきの禁止⑥購入・利用強制の禁止⑦報復措置の禁止(4条2項のグループ)⑧有償支給原材料等の対価の早期決済の禁止⑨割引困難な手形の交付の禁止⑩不当な経済上の利益の提 ...