弁護士の転職

弁護士の転職物語③-最も重要な質問- 

今回は弁護士の転職の面接について書いてみたい。

 

といっても,おそらく,弁護士以外の職業の方の面接と大きく異なることはないのだろうと思う(両方を実体験している訳ではないのではっきりとはわからないが。)

 

自分は今までに2回転職活動を行ったことがあるが,転職の面接で絶対に聞かれるのは次の質問である。これに対する答えが,転職全体についての最も重要なエッセンスになる。

 

その質問とは,

「何で今のところ辞めるんですか?」

である。

 

どこの誰と話しても絶対に聞かれるので,企業との面接以前に,エージェントとの面談にもこれに対する答えを用意していく必要がある。

 

なぜこの質問がコアになるのかというと,結局のところ,この質問に対する答えの中に

「現在の職場にどのような不満を持っているのか」

「これから何をやりたいのか」

が必然的に含まれるため,その人の持つエッセンスがこの質問で露わになるからである。

 

また,企業としては当然のことながら,長く勤めてほしいのである(良い人材ならば)。

 

そうすると,「なぜ辞めるのか」という理由が,応募先企業にあてはまらないものであれば,応募先企業としては一応安心できる。いわばそのことを確認する儀式であるといえる。

 

もう少し付け加えると,結局,転職の面接というのは,残念ながら,「私はあなたの役に立つ手足です」ということを証明する場であるのだと思う。

 

このうち,「あなたの役に立つ」という部分は,履歴書と職務経歴書(つまりは過去の実務経験)によって証明されるため,割と淡々とした説明で足りる。
(もちろん,事実をベースに,なるだけ見栄えが良くなるように工夫はするが。)

 

もうひとつの「手足です」の部分は,「長く使えます」という意味も含まれ,応募先企業は,現在の職場を辞める理由が自社にはあてはまらないことを確認することでこの部分を担保するのである。

 

とすれば,転職者としては,企業側にその部分を確認させて安心させなければならない。

 

これまで合計するとかなりの数の企業や事務所と面接したと思うが(たぶん10~20社ぐらい?),弁護士だからといって,クリエイティビティというか,応募者の自主性や専門性に期待して,新しい分野を開拓してほしい,というような日本企業はほとんどなかった(2,3社あった。)

 

このあたりは,初めて転職活動を行う弁護士(=当時の自分)にはもしかしたらギャップがあるかもしれない。

 

何を当たり前のことを?

と思う人も多いと思うが,上記の質問や,企業側の求める人材像というのは,初めて転職活動を行う者(=当時の自分)にとってはいまいち実感をもてないところでもある。

 

くり返すが,最も重要な質問は,

「何で今のところ辞めるんですか?」

である。

 

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弁護士の転職物語④-面接で大事なこと-

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  • この記事を書いた人

とある法律職@転職×法務×弁護士

法律を手に職にしたいと思って弁護士になったが、法律って面白いと割と本気で思っている人。経歴:イソ弁、複数社(3社)でのインハウスローヤー、独立開業など。自分の転職経験、会社法務や法律相談、独立開業の話などをアウトプットしています。

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