弁護士の転職

弁護士の転職物語①-転職活動の開始-

Photo by Marten Bjork on Unsplash

弁護士の転職,というのは最近ホットな話題であると思う。

よくもわるくも弁護士激動の時代に,新しい道を求めて弁護士の働き方も多様化しており,人材の流動性も上がっている。

自分自身も,人材の流動性(特に企業界と弁護士界の間)が上がるのは良いことだと思っている。

雑誌など商業的な記事も,ポジティブな論調で書いた方が格好良いに決まっているので,「インハウス盛り上がってる!」という風潮が見て取れる。

ただ,一側面からの論調であるとも感じるので,いち事例として,自分の転職物語を題材に,弁護士の転職(特にインハウスへの転職)を別側面からも照らしつつ書いてみたい。

どうやってインハウスに転職するか

まず,どうやってインハウスに転職するか,ということだが,自分は転職エージェントに頼んだ。

法律職専門のエージェントが複数社あるので,メジャーそうなところを探し(インターネットですぐヒットする),返事がきちんとできそうな数の転職エージェントに登録した。

登録するエージェント会社の数は,3つぐらいが限界であると思う。

複数のエージェント会社に登録し,担当者から紹介を受け,興味がある企業に応募をし,ないものは断るのだが,自分は,まず担当者にある程度信用されなければうまくいかないと思っていたので,返事はマメに返した。これができる限度にとどめておく必要があると思う。

ただ,エージェント会社によって紹介企業はやはり異なるので(同じ企業を異なるエージェント会社から紹介されることもしばしばあるが),登録先を1つにするのは,選択の幅という点で勿体ないと思う。

自分で応募先を探すという選択肢もあるが,イソ弁として働いていたし,自分で応募して,日程調整をして…というのを複数社こなすのは現実的にはほぼ不可能で,転職エージェントに頼むのはオーソドックスなやり方といって良いと思う。
(ただ,目標企業を決めて自己応募で一本釣りしたという話も聞くので,もちろん例外はある。)

履歴書と職務経歴書

どのエージェント会社でも,「履歴書」と「職務経歴書」を作成するのだが,「職務経歴書」なるものを作成するのは転職のときが初めてだった(当然だが)。

司法試験と準備書面しか書いたことがなく,一般企業の就活経験もない当時の自分にとっては,未知の存在で,感覚的に全くしっくりこなかったことを覚えている。
(ちなみに当時書いた職務経歴書をいま見るととても不細工である。)

職務経歴書の参考例は,エージェント会社でも教えてくれるし,頼めば添削もしてくれる(ところもある)。ホームページに載せているところもある。

そしてこれは個人的意見だが,職務経歴書のビジュアルイメージをつくるときに,株主総会の招集通知有価証券報告書を参考にするのが良いのではないかと思う。

何を参考にするかというと,「表と文章で綺麗にアピールする」という点である。

これらは投資家向けに,全力で格好よくビジュアライズされているし,ググれば上場企業のホームページでいくらでも出てくるから,使いやすいと思う。
(ちなみに自分の数年後の2回目の転職活動のときはそうした。)

▽次の記事

弁護士の転職物語②-エージェントの付き方ー

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結び

自分の転職物語を題材に、転職活動の開始場面について書いてみた。

転職エージェント選びと職務経歴書については、以下の記事でもう少し詳しく書いている。

▽転職エージェント選び

【弁護士の転職】転職エージェント選び|分野特化型エージェント

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▽職務経歴書の書き方

【弁護士の転職】職務経歴書の書き方①|内容面ー最初の転職時の悩み

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▽当ブログの転職記事の一覧はこちら

【弁護士の転職】転職活動のロードマップ

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管理部門特化型エージェント MS-Japan

  • この記事を書いた人

とある法律職

法律を手に職にしたいと思って弁護士になったが、法律って面白いと割と本気で思っている人。
経歴:イソ弁、複数社でのインハウスローヤー、独立開業など。
自分の転職経験、会社法務や法律相談、独立開業の話などをアウトプットしています。

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