弁護士の転職

2020年転職トレンド振り返り・最近のインハウスローヤーの変化

2020年も終わりということで、最近周りから聞いたり自分で感じたりした、今年の転職トレンドの傾向を書いておきたいと思う。

 

3つあって、うち2つはやはりコロナ関連で、3つめは、最近小耳に挟んだインハウスの変化傾向である。

 

1つ目:副業解禁やリモート化は進んでいるが意外と遅いorリバウンドも

1つ目はコロナの影響で、いわずもがなの感もあるが、テレワークの推進や副業解禁などである。非常な勢いで一時期進んでいたようなイメージがある。

 

が、ここで言いたいのは、意外と変化スピードは遅い(ゆっくり)みたいである、ということである。

 

副業解禁の流れは増加傾向にはあるものの、実際にはジワジワと広がっていくぐらいの速度感で、やはり伝統的・保守的業界はすぐには変わらないみたいである(取り入れ始めたところから、恐る恐る様子を見ながら始めているような感じっぽい)。

 

電通の個人事業主化とか、某金融機関の「週休〇日制」(←〇には3以上の数字が入る)とか、いろいろセンセーショナルな目を引くニュースもあったものの、足元の変化スピードはそれ程ではない、というのが実際のところのようである。

 

副業解禁も、コロナで経営体力が弱ってみたいな背景があると考えると、複雑な気もするけれど、働き方の多様化・柔軟化という意味で、個人的には副業解禁の流れは続いてほしいなと思う。

 

また、リモートワークも、一時期以降(つまり感染がやや落ち着きをみせた頃から)、リバウンドして、元に戻っているところが多いようである。完全に元通りというわけでもないみたいだが。

 

自分でも、周りから話を聞いていても、そう思う。一時期フルリモートまでいっていたところも、出社に戻っているようである。

 

ただ、最近はまた、変異種のニュースがあったりとか、日本だと第三波のただ中とかなので、再びアクセルが踏まれるのかもしれない。

 

2つ目:コロナによる求人への影響

もう1つもコロナ関連で、コロナによる求人への影響である。

 

やはり株価と似たようなもので、影響は2分しているらしく、コロナ禍にあっても、一時期以降は急回復・成長して求人も元気な企業と、コロナの影響をもろに食って元気がなくなっている企業と、分かれるらしい。

 

地味にアフィリエイトにも登録しているのだが、転職エージェントにも広告停止の案件を見かけたりしたので、エージェントにも正・負、両極的な影響があったのかもしれない。わからないけど。

 

とはいえ、全体的には、コロナで全部沈んで全体が低調化してしまった、という感じではないらしい。

 

3つ目:インハウスローヤーの仕事内容の変化

3つ目は、2020年とかコロナとか関係ないが、弁護士業界的なインハウスロイヤーの最近のトレンドもちらっと耳にしたので書いてみたい。

 

それは、最近のインハウスロイヤーは、”弁護士でないとできない仕事”や”弁護士の方が適していそうな仕事”という観点で仕事を振られることが多くなってきているらしい、ということである。(自分の場合は、あまり感じないが)

 

自分は、インハウス増加期の初期の一群の一人みたいに思っているが、初めてインハウスに転身した6~7年前は、とにかく「弁護士だからといって特別扱いしない」ということが重点的にメッセージとして発せられているようなイメージがあった。採用を試してみたいという意欲はあるが、とにかく待遇に関する警戒感が強かったような感じ。

 

具体的には、

〇弁護士手当等はない
〇あくまでも待遇は既存の人事体系の中で位置づけられる
〇仕事内容も法務部員と変わらない
〇ただ、弁護士会費は会社が出す

といったあたりが、相場観として、初期に形成されていった記憶がある。たぶん今も同じだと思うけど。
(※この「相場観」は、自分のケースや、転身した後で同じくインハウスの友人らから聞いたところの感覚値です)

 

特に「待遇に変化がある」という意味ではないので、あまり興味のない人も多いとは思うけれど、仕事のタイプによって”これはインハウスローヤーに任せた方が良い”という判断が出てきているらしいというのは、個人的にはけっこう興味深い。

 

主に体系的な論点発見能力にメリットが見出されているようである。たぶん、通常、当該業界の中で触れている領域以外にも目はしが効くといった意味合いなのではないかと思う。新規PJの遵法性調査とか、そういう領域とかなのかな?たぶん。

 

俯瞰的に見たときには、上記のような「初期の相場観の形成」の、その次の動きであるような気がする。

 

待遇も仕事も同じですよ、といって採用を増やしてみたものの、せっかく一芸に秀でているのだから、その特性は活かさないと勿体ないんじゃね?という判断になってきたのでは、と思う。

 

個人的には、これはとても良いことだと思う。法務部にもいろんなバックグラウンドの人がいて、それぞれ得意・不得意分野は違うわけだから、相互補完的な形で部の構成を考えて、その中でインハウスローヤーも効果的な使い方をしていこうというのは、法務部のクオリティー強化や多様性という意味でも良いことだと思う。

 

とはいえ、無秩序にいろんな人を入れればいいというわけでもないと思う。以前に在籍したことのある法務部も、いろんなバックグラウンドの人がいて、当時の部門長から「どや!」みたいな顔をされた記憶があるが、その時は、違う種類の魚をドカドカ入れただけの奇抜な水槽のように見えて、なんか変な自慢をされているような気分になった覚えがある(不遜なこと書いてすいません…)。

 

つまり、ポートフォリオみたいな感じで、効果的な組み合わせを戦略的に考えるということが重要だと思う。そして、その中にインハウスローヤーも位置づけられる、というのは合理的な話だと思う。

 

そこの特性の付加価値が高く、替えが効かない・効きにくいという判断になれば、それがまた待遇にも返ってくるというような、先々の変化もあり得ると思う。

 

結び

ということで、2020年中に感じた転職トレンドを、備忘録的に書いてみました。

 

拙いブログですが、いち記事でも読んでくださった方、どうもありがとうございました。

 

では、良いお年をお迎えくださいませ。

 

  • この記事を書いた人

とある法律職@転職×法務×弁護士

法律を手に職にしたいと思って弁護士になったが、法律って面白いと割と本気で思っている人。経歴:イソ弁、複数社(3社)でのインハウスローヤー、独立開業など。自分の転職経験、会社法務や法律相談、独立開業の話などをアウトプットしています。

-弁護士の転職