弁護士の転職

【弁護士の転職】職務経歴書の書き方②|形式面ー絵的な美しさを意識しよう

今回も、最初の転職の頃のお悩みに関する記事、職務経歴書の書き方についてです。

 

職務経歴書の書き方については、①内容面、②形式面、③注意点、④採用側から見た景色、の4つの記事に分けて解説したいと思います。

 

本記事は、4つのうち2つめ、②形式面についてです。

 

 

【形式面】絵的な美しさを意識しよう

文章と表の併用、箇条書きなど

職務経歴書をつくるときは、絵的な美しさも意識しましょう。

 

といっても難しい話ではなく、テキスト(文章)のほかに表も使いましょう、ということです。絶対に使わないといけない、ということはないのですが、絵的に美しく見せるには、文字だけでは難しいと思います。視覚的に見栄えよく、わかりやすくするためには、表が効果的です。もちろん、表が多ければいいっていう意味ではなく、程よいバランスで。

 

なお、図とかグラフみたいなものまで使う必要はないです。実際見たことありません。悪目立ちするので、やめましょう(念のため)。

 

表を使っていない人も勿論いますが、表を使わない場合でも、箇条書きにするなりして、綺麗に見せられることが前提です。

 

採用側に回ってから初めて他人様の職務経歴書を大量に見るようになりましたが、みな大体そうしています。余白の取り方とか文字の大きさとか、詰まっている感じかゆったりした感じかとか、細かい感じかメリハリつけた感じかなど、もちろんひとつひとつ違いますが、さらっとレジュメ的に目を通せるようにしている点は、みな一緒です。

 

転職活動ごとにリバイズしてきた自分の職務経歴書も同じようになっていましたので、自分もいつの間にか普通に書けるようになっていたんだなと思いました。

 

なお、もうひとつ誤解のないようにいうと、イラストを入れましょう、という意味ではないです、念のため(笑)。マジで絵を載せている人は当然ひとりもいません(笑)。

 

 

経験談(エピソードを2つほど)

ちなみに、「絵的な美しさを意識する」というのは、職務経歴書に限った話ではなく、ドラフト全般にいえることだと思っています。職務経歴書というのは、人に自分を良くアピールするためのものなので、特にそうだ、という話です。

 

ひとつエピソードを書きますと、私がイソ弁をしていた法律事務所のボス弁は、「読むまでもなく、見ただけで全てが頭に入ってくる」という文章が理想的なのだ、と言っていました。

 

そう言っているボス弁の文章は、読んでみると何回読んでもさっぱり頭に入って来ず、ただ偉そうな感じが伝わってくるだけのひどい悪文でしたが(失敬。でも本当なので仕方ない)、ただ理念的には正しいです。

 

全てが頭に入ってくる、というのはファンタジーだとしても、視覚的にもある程度の情報が入ってくるのが良いドラフトです。

 

もうひとつエピソードを書きますと、インハウスローヤーをやっていると、法務部の人間として必然的に外部弁護士との連携をとることが多くなりますが、全国展開の企業にいく場合、支店ごとに顧問がいたり、本社顧問も複数いたりしますので、外部弁護士のドラフトをたくさん見ることになります。

 

そういったなかで、「この先生は凄いわ…」という人のドラフトは、確かに、何かもう、読まなくても見ただけで、グッと引き締まった空気と迫力が伝わってくるような感じです。ワンピース的にいえば、もはや「覇気」ですね。無駄のない美しい筋肉みたいな感じです。

 

余白の取り方とか文字数とか、行間とか、おそらく微妙に工夫しています。準備書面でも、司法研修所で(しばしば実務でも)デフォルトとされているレイアウトがありますが、微妙に変えていたと思います。

 

そういうドラフトは、当然中身も圧倒的です。美味しい料理は、盛り付けも綺麗なのと一緒です(もちろん何事にも例外はありますが)。

 

こういったビジュアルも含めて、自分のつくるドラフトの個性ですよね。めんどくさいと思いますが、そういった点も、ある意味で楽しんでみてください。

 

 

まとめ

若干くどくなりましたが、「絵」としても自分の職務経歴書を見てみてください、ということです。

 

文章なので「読む」ものだと思いがちですが、ドラフトというのはすべからく「見る」ものでもあり、職務経歴書も同じ、ということです。

 

職務経歴書の項目立て

次に、形式面の具体的な話、項目立てについてです。

 

これも、ほとんどみな同じで、

①概要(職務要約、サマリー)、

②職務経歴(←コレが本体)、

③自己PR、

④資格とか語学、

の4つですね。

 

④の資格とかは履歴書にも書きますし、職務経歴書には書いている人もいるし、書いていない人もいるって感じです。私は①とか③の文章中でさらっと書くぐらいにしていました。

 

項目立ては、ググってみてもだいたい同じようなテンプレが出てきますし、それでいいと思います。ちなみにbizreachだと、マイページの登録情報から職務経歴書を自動で生成してくれるので、それを参考にしてみてもいいです。

 

概ねの構成はみな一緒です。

 

ちなみに、②の職務経歴は、複数の職歴がある場合、古いものから並べて書くか、新しいものから並べて書くか、2パターンありうると思いますが、新しいものから先に書いて遡っていっている(直近が一番上にくる)ものの方が多いように思います。

 

③の自己PRは、②の職務経歴を踏まえた自分の意見や評価、志向性などを書くところですね。職歴は事実(客観)、自己PRは評価(主観)、って感じです。

 

 

ビジュアルのお手本は有報(有価証券報告書)がいい

話が戻ってしまいますが、絵的に美しくアピールする、ということについては、有報(有価証券報告書)をお手本にするのが私のオススメです。

 

ただし、これは巷で見たことのない個人的意見ですので、おまけの話として聞いてもらえればと思います。

 

なぜ有報がいいと思うかというと、IPOのときの経験からです。IPOというのは、イニシャル・パブリック・オファリングのことで、要するに新規上場のことです。

 

IPOの際は、最初の株式公開なので、有価証券届出書(SRS)を一致団結してゼロから作成しないといけませんが、これが一大事業なのです(これがメインといってもいいほど)。

 

それまでは、司法試験の答案を書いたり、裁判のための準備書面を書いたり、契約書を書いたり、社内通知を書いたり、社内規程やマニュアルを書いたり、そういうものしか書いたことがなかったのですが、このとき初めて「人にアピールするために書く」書類というのを経験したわけです。うまく言えませんが、広告・宣伝機能の入った書類というのが、それまでと違った感じですね。

 

有価証券届出書は、新規上場する企業、証券会社(主幹事証券ほか複数)、そして大手の法律事務所(ローファーム)が、投資家にアピールするために、総力を結集して作り上げるものです。

 

で、有価証券報告書とか、2回目以降のオファリングの有価証券届出書は、これをベースにして、その後連綿と続いていくわけですね。うなぎのタレつぼのようなものです(最初にタレをつくったあと、追いダレしていく)。

 

つまり、テキストベースの資料のなかでは、
・誰でも見れる
・無料で見れる
・企業が全力を挙げてアピールしようとしている
のが、有報などの投資家向け資料なので、「文章なんだけど絵的にも美しいように書く」というイメージづくりのために、ちょっと眺めてみるというのはどうでしょうか。

 

企業のIRのページにいけばすぐ見れます。

 

私は、この経験のあと、2回目以降の転職活動のときに、この発想で職務経歴書を書くようになって、そのおかげで人並みの職務経歴書が書けるようになった気がします。

 

 

結び

また意外と長文になってしまいましたが、職務経歴書の書き方【形式面】をまとめます。

・絵的な美しさも意識しよう。文章と表を併用したり、箇条書きにしたりして、綺麗に見せよう。

・項目立ては、だいたい、①概要(職務要約、サマリー)、②職務経歴、③自己PR、④資格とか語学、の4つ。④はあったりなかったりする。

おまけとして、

・文章と表を併用して綺麗に書く、というイメージづくりのため、気が向くようなら企業のIRのページに行って、有報を眺めてみよう。

 

次の記事は、職務経歴書を書くときの注意点について書いています。

 

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  • この記事を書いた人

とある法律職@転職×法務×弁護士

法律を手に職にしたいと思って弁護士になったが、法律って面白いと割と本気で思っている人。経歴:イソ弁、複数社(3社)でのインハウスローヤー、独立開業など。自分の転職経験、会社法務や法律相談、独立開業の話などをアウトプットしています。

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