法務転職

【弁護士の転職】面接の準備③|会社情報の調査

今回は、弁護士の転職活動ということで、面接準備の情報収集のうち、会社情報の調査について書いてみたいと思います。

ではさっそく。

会社情報の調査のタイミング

応募の際に会社情報についてはざっと見ていると思いますが、応募の段階、つまり書類選考をパスするかどうかわからない段階では、それほど詳細に見ていない場合が多いと思います(少なくとも管理人はそうです)。

もしそうであれば、面接準備の段階で、具体的な会社情報の調査が必要になります。

応募前に詳しく調査する人もいる

 エージェントから届くたくさんのリコメンドの中から選ぶ段階で、しかも、書類選考にパスするかわからない時点で、あまり詳細に見ている時間はないと思うので、上記のように書きました。

 しかし、応募の際に細かい会社情報まで見ておく、という人もいるかもしれません。その場合は、もう調査し終わっているので、面接準備としては必要ないです。本来、自分が応募する会社のことなのだから、その段階で詳しく見ておくのが本来であるような気もします。

 特に、エージェントの口車に乗って安易に応募しまくるのは良くない、という考え方の人もいるので、応募判断の時点で細かく見ておくという考え方もある、という補足です。

会社情報の調査の目的

会社情報を調査するのはなぜかというと、もちろん自分がいくかもしれないところだから、というのが根本ですが、面接準備としては、

  • 会社情報に関して面接で質問をされたり、話の流れで出てきたときに「それも知らずに面接来てんの?」となるわけにはいかないし、
  • 会社情報を見て自分から質問したいことがあればそれを準備しておくため、

になります(管理人的な整理)。

会社情報の調査の対象

会社のHP

具体的な調査対象は、まず見るのは、もちろん会社のホームページです。

では、ホームページのどこを見るかですが、管理人的には、上場会社であれば特に、①決算動画、②有報、③サスティナビリティレポートの3つをオススメします。

決算動画

本来は有報を1番先に持ってくるべきなのだと思いますが、個人的にこれが1番オススメなので、先にもってきました。

決算動画は、直近の四半期の経営成績なので、最新の情報が載っています。また、これは内部の人間としても最もホットな情報なので、ここに興味を持って準備しておき、面接のときにさり気なく話題を振ることができれば話が弾むことが多い感じがします。さらに、あたかもすでに内部の人間であるかのような振る舞いをして、なかなかにウェットな会話ができることもあります。

もちろん面接官との会話での雰囲気次第ではありますが。

あと、KPI(決算動画においては、”経営的に重視している指標”の意)とかもわかります。

とにかく、情報の鮮度が高い、というのが決算動画の良いところです。

上場会社であれば、適時開示を見てもいいですが、そこまでやり出すとキリがないので個人的にはそこまではあんまりやっていません。

有報(有価証券報告書)

会社の基本情報をHPの会社概要ページなどでざっと見た後、有報を見るというのが、管理人の個人的なパターンです。

最近の経営成績もわかりますし、事業セグメントもわかりますし、投資家向けの最も基本となる情報なので、まあ何でも載っています。ただ分量が多いので、当然かじり読みです。欠点は、基本的に文字と表だけなので、見ていて味気ないことですね。

ちなみに、決算動画でも有報でもCSRレポートでも何でもそうですが、どの部分を見るかというと、

  • 会社の役員構成
  • 企業グループを形成しているならそのグループ構成
  • 事業セグメント
  • 経営成績(BS/PL、決算情報の推移)

といったあたりかなと思います(管理人の個人的見解)。

最初の転職活動の初期においては、法務なら「定款」も見といた方がいいのかな、と思うこともあるかもしれないですが、管理人は見たことなく、それで困ったことも特にないので、不要だと思います。

CSRレポート

サスティナビリティレポートとか、名前が違う場合もあると思いますが、基本的にはこれも投資家向けの情報になります。

名前からすると内容が想像しにくいですが、どういう位置づけの資料なのかというと、企業は「CSR(企業の社会的責任)を果たしながら事業活動に邁進している」ということを社会に向かってアピールしたいんだけれども、「誰に向かってアピールするか」ということが何かルールで決まっているわけでもないので、ほとんどの場合、とりあえずは「投資家に」アピールするということで、投資家向けに作られている資料、です。

要は、ウチはこういう会社で、こういう事業や社会貢献をがんばってます!という資料です。

内容的には、有報的な情報をきれいにビジュアライズしたような感じで、豪華なパンフレットみたいなものです。有報は文字と表だけの味気ないものですが、CSRレポートの方は写真や絵がふんだんに載っているので、眺めながら多少は楽しく見ることができます。

以上を要するに、早い話が、投資家向けのリリースを見れば充実した会社情報がゲットできるということです。普通は、IRのページに載っています。

上場会社でなく上記のような情報がない場合は、会社HPそのものをゴリゴリ見ておきます(といっても、もちろん時間と気力の許す限りで)。

転職系の口コミサイト

会社のHPのほかにもう一つ見ておけばいいかなと思うのは、いわゆる転職系の口コミサイトです。

内部的な情報がポロポロと出ているので、内部の雰囲気(あるいは実態)を想像してみるのに、一定程度有用です。

ただし、必須ではないと思います。情報の信憑性も確かめようがないので、信憑性としてはネットニュースのコメント欄とか、ネットの掲示板ぐらいに思っておくのがいいのではないかと思います(管理人的には)。

もちろん、課金して全部読めるようにした上で、積極的に活用するという方針をとってもいいですし。そのあたりはお好みで。

「転職 口コミサイト」などでググれば、たくさん出てきます。

結び

今回は、弁護士の転職活動ということで、面接準備の情報収集のうち、会社情報の調査について書いてみました。

決算動画を推しているあたりは、管理人の個人的経験(よくいえばオリジナリティ、悪くいえばバイアス)が入っておりますので、そのあたりは差し引きつつ見ていただければ幸いです。

次の記事は、面接当日の進み方などについて書いています。

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[注記]
本記事は管理人の私見であり、管理人の所属するいかなる団体の意見でもありません。また、正確な内容になるよう努めておりますが、誤った情報や最新でない情報になることがあります。具体的な問題については、適宜お近くの弁護士等にご相談等をご検討ください。本記事の内容によって生じたいかなる損害等についても一切の責任を負いかねますので、ご了承ください。

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