とある法律職

法律を手に職にしたいと思って弁護士になったが、法律って面白いと割と本気で思っている人。イソ弁、複数社でのインハウスローヤー(企業内弁護士)、独立開業など経験。運営情報はこちら

業務委託契約書

業務委託契約書|何を委託する?「業務の内容」条項を解説~請負と委任の区別・委託内容の特定など

今回は、業務委託契約書ということで、業務の内容に関する条項を見てみたいと思います。 システム開発やデザイン制作など、業務内容が何であれ、外部への業務委託で重要なのはまず業務内容の明記です。「どんな成果を出してもらうのか」「どこまでが業務範囲なのか」などの曖昧さがトラブルの元になりやすいところです。 また請負型か委任(準委任)型かによって求められる明確化のポイントが異なりますので、あらかじめ押さえておくと便利です。 ではさっそく。なお、引用部分の太字、下線、改行などは管理人によるものです。 業務の内容 法律 ...

業務委託契約書

業務委託契約書|何にいくら?「業務の対価」条項を解説~対価の内容・支払時期・方法など

今回は、業務委託契約書ということで、業務の対価に関する条項を見てみたいと思います。 業務の対価に関しては、「いくら払うのか」「いつ払うのか」「どうやって払うのか」の3つを中心に押さえることが大切です。本記事では、このような対価条項の基本ポイントを整理しつつ、その他の注意点も解説します。 ではさっそく。なお、引用部分の太字、下線、改行などは管理人によるものです。 業務の対価に関する法律上の原則 何でもそうですが、契約条項の意味を考えるときには”その条項がなかったらどうなるのか”を考えるのが基本になりますので ...

業務委託契約書

業務委託契約書|権利は誰が持つ?「知的財産権の帰属」条項を解説~譲渡型と許諾型・特掲事項・人格権不行使など

今回は、業務委託契約書ということで、知的財産権の帰属に関する条項を見てみたいと思います。 業務委託契約で成果物を受け取っても、その知的財産権が自動的に委託者に移転するわけではありません。著作権や特許の帰属を明確にしておかないと、思わぬトラブルにつながる可能性があります。本記事では、契約書で押さえるべき注意点を整理します。 ではさっそく。なお、引用部分の太字、下線、改行などは管理人によるものです。 知的財産権の帰属 業務委託の成果物に関するIPは、 特許権等の産業財産権 著作権 営業秘密・ノウハウ など多層 ...

反社排除

反社排除法務|「暴対法」と「政府指針」の内容と流れを押さえる~反社排除実務の土台

今回は、反社排除ということで、暴力団対策法(暴対法)と政府指針について見てみたいと思います。 反社会的勢力排除に関してまず踏まえるべき土台は、国の基本法制である「暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律」(暴対法)と、その後政府が示した「企業が反社会的勢力による被害を防止するための指針」(いわゆる政府指針)の二本柱です。 本記事ではこの二つの要点を、なるべく実務での使い方がイメージできるようにしながら整理してみます。 ではさっそく。なお、引用部分の太字、下線、改行などは管理人によるものです。 暴力団対 ...

反社排除 犯罪被害/民暴

暴力団対策法|暴対法の中核「暴力的要求行為」(全27類型)の内容を解説

今回は、暴対法(暴力団対策法)ということで、暴対法で禁止されている行為のうち暴力的要求行為について見てみたいと思います。暴対法の規制のメインともいえる部分です。 ニュースで指定暴力団員が暴対法に基づく中止命令を受けたと報道される際、その原因の多くはこの暴力的要求行為です。本記事では、具体的にどんな行為がこれにあたるのかを解説します。 ではさっそく。なお、引用部分の太字、下線、改行などは管理人によるものです。 暴力的要求行為とは 暴力的要求行為とは、簡単にいうと、暴力団が持つ威力(組織的な力や社会的威圧感) ...

金商法(業規制)

金商法解説|金商法における「投資運用業」を基礎から解説~定義・4つのタイプ・受託者責任と規制の内容など

今回は、金融商品取引法ということで、投資運用業について見てみたいと思います。 金商法における4つの「業」の区分(①第一種金融商品取引業、②第二種金融商品取引業、③投資助言・代理業、④投資運用業)のうち、投資運用業は、投資家から資金や権限を預かって自らの判断で運用を担うものです。 本記事は、金商法における投資運用業の定義、4つの具体的なタイプ、課される受託者責任や行為規制などについて詳しく解説します。 ではさっそく。なお、引用部分の太字、下線、改行などは管理人によるものです。 本記事の条文(金商法)は、令和 ...

反社排除 犯罪被害/民暴

暴力団対策法|暴対法の全体像と規制の仕組みを解説~暴力団の定義・暴力的要求行為の禁止など

今回は、暴力団対策法(暴対法)ということで、その全体像と規制の仕組みについて見てみたいと思います。 ニュースなどでよく耳にする暴対法ですが、なんとなく”暴力団を取り締まる法律”ということは知っていても、具体的にどんな内容なのか、全体像を把握している人は少ないのではないでしょうか。また、正式名称は「暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律」といいます(よく暴対法と略されますので、本記事ではこれで表記したいと思います)。 本記事では、この暴対法について、基本から法改正で導入された比較的最近の制度まで、でき ...

NDA 営業秘密管理

秘密保持契約(NDA)|有効期間と終了後の効力存続

今回は、秘密保持契約(NDA=Non Disclosure Agreement)ということで、有効期間、効力の存続、取引本体の契約との関係などについて見てみたいと思います。 ではさっそく。なお、引用部分の太字、下線、改行などは管理人によるものです。 NDAの有効期間の定め方 NDAの有効期間も、基本の型は、➀始期と終期を決める、②自動更新をつけるかどうかを決める、ということです。この点は、他の種類の契約書と同様です。 ただ、NDAの有効期間とこれに関連するルールは、考えていくと実はややこしいところもありま ...

NDA 営業秘密管理

秘密保持契約(NDA)|秘密情報の返還と廃棄

今回は、秘密保持契約(NDA=Non Disclosure Agreement)ということで、秘密情報の返還と廃棄について見てみたいと思います。 ではさっそく。なお、引用部分の太字、下線、改行などは管理人によるものです。 秘密情報の返還・廃棄条項 秘密情報の返還・廃棄義務は、NDAの”出口管理”といえます。 簡単にいうと、もう用がなくなったときは、返還するか廃棄するか(あるいはその両方)してください、という取り決めです。また、秘密保持契約の目的が達成された(または不達成が確定した)場合には、受領当事者が開 ...

犯罪被害/民暴

暴力団対策法|暴力団組長に対する損害賠償請求~使用者責任・指定暴力団代表者責任など

今回は、暴力団対策法(暴対法)ということで、暴力団組長に対する損害賠償請求について見てみたいと思います。 暴力団による事件で被害を受けた場合に、加害者本人だけでなくその背後にいる組長に対して損害賠償を請求できるのかは、被害回復にとって重要です。法制度上は、民法上の使用者責任や共同不法行為責任が考えられるほか、暴力団対策法で代表者等の責任という特別な規定が定められています。 本記事では、それぞれの法的根拠を整理し、両者の違いや使い分けを解説しています。なお、引用部分の太字、下線、改行などは管理人によるもので ...

金商法(業規制)

金商法解説|「金融商品取引行為」の概念と18の具体的な類型~4つの「業」区分との関係など

今回は、金融商品取引法ということで、金融商品取引行為の概念について見てみたいと思います。 金融市場や投資ビジネスに関わっていると、「金融商品取引業」や「金融商品取引業者」といった用語をよく目にしますが、これらの用語の基本部分を形作っているのが、金商法の「金融商品取引行為」という概念です。 本記事は、金商法において、金融商品取引行為がどのように定義され、どのような類型に分類されているのかについて、わかりやすく解説します。 ではさっそく。なお、引用部分の太字、下線、改行などは管理人によるものです。 本記事の条 ...

金融商品取引法

金商法解説|金商法における「有価証券」の概念とは?~投資性の要件・第1項と第2項有価証券の区別など

今回は、金融商品取引法ということで、金商法における「有価証券」の概念について見てみたいと思います。 有価証券というと、一般的には株式や社債などを思い浮かべる方が多いと思いますが、金商法における有価証券の概念は、普段イメージするよりも広く、かつ奥が深い設計になっています。 本記事は、金商法における有価証券の定義・分類や、他の法律との違いについて、わかりやすく解説します。 ではさっそく。なお、引用部分の太字、下線、改行などは管理人によるものです。 金商法における「有価証券」の考え方 なぜ「有価証券」の定義が重 ...