今回は,インハウスの働き方の具体例をひとつ挙げたい。 自分としては非常に感銘を受けた,ある記事がある。それは,法テラスのスタッフ弁護士が,社会福祉法人のインハウスとして活動し,これを振り返って書いた記事である。(だから正確にいうとインハウス転職の記事ではないのだが。) 具体的には,『自由と正義』2013年6月号99頁,「社会福祉法人の組織内弁護士として」という,浦﨑寛泰弁護士の記事である。 この記事には,社会福祉法人における現場の実情のひとつとして,虐待と虐待でない支援との間にはかなり広いグレーゾーンがあ ...