とある法律職
法律を手に職にしたいと思って弁護士になったが、法律って面白いと割と本気で思っている人。イソ弁、複数社でのインハウスローヤー(企業内弁護士)、独立開業など経験。
今回は、転職のタイミングについて書いてみたいと思います。なお、タイトルは弁護士の転職としていますが(管理人個人の経験談という意味で)、弁護士とか特に関係ない話です。 ややバイアス(管理人の主観)の強い記事かな…?とも思うので、もし気になる方はブラウザバックしていただければと。 前向きの力と後ろ向きの力 退職は、人によって、次にやりたいことができたときとか、だいたい今のことを回したなと思うときとか、いまひとつ向いてない気がするなと思ったときとか、いろいろタイミングはあると思います。 それで、もちろん、好きな ...
今回は、労働法を勉強しようということで、労働市場法のうち”労働者の需給”といわれる分野について書いてみたいと思う。 ではさっそく。なお、引用部分の太字、下線、改行などは管理人によるものです。 労働者の需給に関する法規制 労働市場法のうち、職業紹介や労働者供給に関する法規制である。 労働市場においては求人側と求職側が何らかの形で結び付くわけだが(自力で結びつくor他者を介して結びつく)、そこに他者が介在する場合、あっせんの過程などに何の規制もなく介入できるとすると中間搾取等が行われるおそれがある。 そこで、 ...
今回は、独占禁止法を勉強しようということで、不公正な取引方法のうち不当対価について見てみたいと思います。 ではさっそく。なお、引用部分の太字、下線、改行などは管理人によるものです。 不当対価のグループ 不当対価には、法定類型と告示類型の両方があります。 大きく分けて、不当廉売(=不当に安く売る)と不当価格購入(=不当に高く買う)があります。全体像は以下のようになります。 「不当対価」のグループ(6号ロ参照) 行為類型細分類法定類型(法2条9項)告示類型(一般指定)公正競争阻害性不当廉売継続して、供給に要す ...
今回は、独占禁止法を勉強しようということで、不公正な取引方法のうち不当な顧客誘引・取引強制について見てみたいと思います。 ではさっそく。なお、引用部分の太字、下線、改行などは管理人によるものです。 不当な顧客誘引・取引強制のグループ 不当な顧客誘引・取引強制は、告示類型のみとなっています。 不当に競争者の顧客を自己と取引するように「誘引」することが、不当な顧客誘引であり、欺瞞的顧客誘引と不当利益顧客誘引があります(一般指定8項・9項)。 不当に競争者の顧客を自己と取引するように「強制」することが、取引強制 ...
今回は、景品表示法を勉強しようということで、景品表示法の学習の流れについて見てみたいと思います(管理人の私見です)。 本記事では、当ブログ内の景品表示法についての勉強記事を一覧でまとめています。 学習の流れ 景品表示法の学習の流れは、以下のような感じになるかと思います。 ***** まず、規制の仕組み(全体像)をざっと見る。 そうすると、表示規制と、景品規制、それらの違反に対する措置、に分かれる。 表示規制は、「表示」の定義などをざっと見たあと、①優良誤認表示、②有利誤認表示、③その他の不当表示、の3つに ...
今回は、景品表示法を勉強しようということで、表示規制のうちその他の不当表示について見てみたいと思います。 なお、引用部分の太字、下線、改行などは管理人によるものです。 その他の不当表示(法5条3項) 不当表示のうち、その他の不当表示の禁止は、景表法5条3号に定められています。 ▽法5条3号(※【 】は管理人注) (不当な表示の禁止)第五条 事業者は、自己の供給する商品又は役務の取引について、次の各号のいずれかに該当する表示をしてはならない。三 前二号に掲げるもの【=1号:優良誤認、2号:有利誤認】のほか、 ...
今回は、景品表示法を勉強しようということで、表示規制のうち有利誤認表示について見てみたいと思います。 ではさっそく。なお、引用部分の太字、下線、改行などは管理人によるものです。 有利誤認表示とは 有利誤認表示とは、不当表示のひとつで、要するに、価格その他の取引条件について有利性を偽る表示のことです。 消費者庁HPに、有利誤認についての簡潔な解説が載っています。 ▷参考リンク:有利誤認|消費者庁HP 有利誤認表示の禁止(景表法5条2号) 有利誤認表示の禁止は、景表法5条2号に定められています。 ▽景表法5条 ...
今回は、景品表示法を勉強しようということで、表示規制のうち優良誤認表示について見てみたいと思います。 消費者庁のHPにも、優良誤認全体についてのわかりやすい解説ページがあります。 参考リンク 優良誤認とは|消費者庁HP ではさっそく。なお、引用部分の太字、下線、改行などは管理人によるものです。 優良誤認表示(法5条1号) 不当表示のうち優良誤認表示の禁止は、法5条1号に定められています。 ▽法5条1号 (不当な表示の禁止)第五条 事業者は、自己の供給する商品又は役務の取引について、次の各号のいずれかに該当 ...
今回は、景品表示法を勉強しようということで、景品規制の仕組みについて見てみたいと思います。 ではさっそく。なお、引用部分の太字、下線、改行などは管理人によるものです。 景品規制の仕組み 景品規制の基本的な仕組みは、①景品類の定義を定めておいて、景品類に該当する場合には、②景品類の提供方法に応じた制限をかける、というものです。 景品規制の基本的な構成 ①景品類に該当するか(景品類の定義) ↓ 該当する②景品類の提供方法に応じた制限 ┗ 提供方法が「懸賞」→懸賞景品規制 ┗ 提供方法が「総付」→総付 ...
今回は、景品表示法を勉強しようということで、表示規制における「表示」の定義について見てみたいと思います。 ではさっそく。なお、引用部分の太字、下線、改行などは管理人によるものです。 「表示」の定義 景表法2条4項 表示規制における「表示」はどんなものを指すのか?というと、これについては、景表法2条4項に定義が定められています。 ▽景品表示法2条4項 4 この法律で「表示」とは、顧客を誘引するための手段として、事業者が自己の供給する商品又は役務の内容又は取引条件その他これらの取引に関する事項について行う広告 ...
巷にはインハウスローヤーのメリットとかデメリットを書いたネット記事がいくつかあるみたいなので、今回は、それについて書いてみたいと思います。 とはいえ、メリット・デメリットというより、管理人としては、インハウスと外部弁護士は、対比的(対照的)というか、対になっているみたいな側面を感じることがあるんですよね。 なので、一概にどちらがいいというものではないかなと思っているので、基本的には好みの問題という感じになります。 規模感が違う 企業も規模によりますし、法律事務所(以下「事務所」)も規模によるわけなので一概 ...
今回は、景品表示法を勉強しようということで、景品規制のうち総付景品規制について見てみたいと思います。 ではさっそく。なお、引用部分の太字、下線、改行などは管理人によるものです。 総付制限告示と運用基準 総付景品規制についての具体的な内容は、以下のように、総付制限告示とその運用基準によって定められています。 「総付景品」の制限 総付制限告示:「一般消費者に対する景品類の提供に関する事項の制限」 総付制限運用基準:「『一般消費者に対する景品類の提供に関する事項の制限』の運用基準」 消費者庁HPの「景品規制の概 ...