とある法律職

法律を手に職にしたいと思って弁護士になったが、法律って面白いと割と本気で思っている人。イソ弁、複数社でのインハウスローヤー(企業内弁護士)、独立開業など経験。運営情報はこちら

個人情報保護

個人情報保護法|まず全体像を把握!「個人情報」の種類について解説

今回は、個人情報保護法を勉強しようということで、個人情報の種類について見てみたいと思います。 ではさっそく。なお、引用部分の太字、下線、改行などは管理人によるものです。 個人情報の種類 個人情報保護法は、個人に関する情報を分類し、その分類に従って、段階的な義務を事業者に課すという仕組みになっています。 そのため、まずは、個人情報の定義や種類を理解することが重要になります。 個人情報には、以下の4種類があります。 個人情報(法2条1項) 個人データ(法16条3項) 保有個人データ(法16条4項) 要配慮個人 ...

個人情報保護

個人情報保護法|「個人情報」の定義を解説~生存者性・個人関連性・個人識別性など

今回は、個人情報保護法ということで、個人情報の定義について見てみたいと思います。 ではさっそく。なお、引用部分の太字、下線、改行などは管理人によるものです。 個人情報の定義(法2条1項) 個人情報の定義は、法2条1項に定められており、以下の3要件になります。 「個人情報」の定義 生存する(生存者性) 個人に関する情報であって(個人関連性) 特定の個人を識別することができるもの(個人識別性) 条文も確認してみます。 ▽個情法2条1項 (定義)第二条 この法律において「個人情報」とは、生存する個人に関する情報 ...

商標法

商標法|これがあると登録できない?商標の登録要件「不登録事由」について解説

今回は、商標法ということで、商標の登録要件のうち不登録事由について見てみたいと思います。 商標の登録要件は以下の3つですが、このうちの3つめになります。 ① 使用の意思があること(3条1項柱書)② 自他識別力があること(3条1項各号参照)③ 不登録事由(4条1項各号)に該当しないこと ←本記事 ではさっそく。なお、引用部分の太字、下線、改行などは管理人によるものです。 不登録事由とは(4条1項各号) 商標法では、公益的見地や私益の保護の立場から登録することができない商標が定められており、これを不登録事由と ...

商標法

商標法|商標的使用とは(商標的使用論)~判断基準・具体例など

今回は、商標法ということで、商標的使用論について見てみたいと思います。 ではさっそく。なお、引用部分の太字、下線、改行などは管理人によるものです。 商標的使用論とは 商標的使用論とは、形式的には商品・役務について商標が使用されていても、自他識別機能を果たすための使用(自分の商品やサービスを他人のものと区別するための使用)ではない場合は、商標権侵害を否定する理論のことです。 自他識別機能を果たすための使用(=商品やサービスの出所を示すために使用していること)を「商標的使用」といい、よく侵害を否定しようとする ...

商標法

商標法|商標権の効力が及ばない場合(商標権の効力制限)

今回は、商標法ということで、商標権の効力が及ばない場合について見てみたいと思います。 ではさっそく。なお、引用部分の太字、下線、改行などは管理人によるものです。 商標権の効力が及ばない場合(法26条1項) 商標権の効力が及ばない場合とは、商標権者が登録商標の使用を独占できない場合のことです。商標権の効力の制限ともいいます。 商標法26条1項の各号に、商標権の効力が及ばない場合を列挙するという形で規定されています。 ▽商標法26条1項 (商標権の効力が及ばない範囲)第二十六条 商標権の効力は、次に掲げる商標 ...

商標法

商標法|商標の登録要件「自他識別力」とは?~法の定め方・セカンダリーミーニングなど

今回は、商標法ということで、商標の登録要件のうち、自他識別力について見てみたいと思います。 商標の登録要件は以下の3つですが、このうちの2つめになります。 使用の意思があること(3条1項柱書) 自他識別力があること(3条1項各号参照)←本記事 不登録事由(4条1項各号)に該当しないこと ではさっそく。なお、引用部分の太字、下線、改行などは管理人によるものです。 自他識別力を欠く場合(法3条1項各号) 商標の自他識別力というのは、商標によって自分の商品・サービスと他人の商品・サービスとを区別することができる ...

商標法務

商標権の管理|商標権の「更新手続」について解説~申請期間・登録料・期間経過後の申請可否など

今回は、商標法務ということで、商標権の更新手続について見てみたいと思います。 簡単にいうと、 更新登録の申請  ↓ 更新登録料の納付  ↓ 更新登録 というだけの話ですが、申請期間、金額感、分納の話なども知っておいて損はないと思うので、ざっとまとめてみます。 ではさっそく。なお、引用部分の太字、下線、改行などは管理人によるものです。 商標権の更新とは(法19条2項) 商標権の存続期間は10年ですが、更新することができます(法19条2項)。 更新の単位は10年で、更新回数の制限はありません。そのため、更新を ...

商標法

商標法|基本から理解!「商品」「役務」の概念および区分について解説

今回は、商標法ということで、商品・役務の概念と区分について見てみたいと思います。 ではさっそく。なお、引用部分の太字、下線、改行などは管理人によるものです。 商品・役務の概念と区分 商標権は、商標(マーク)と、それを使用する商品・役務との組合せから構成されます(▷参考記事はこちら)。 商標権の構成 商標権=「マーク(文字・図形等)」+「使用する商品・役務」 そのため、商品・役務をどのように指定するかによって、商標権の権利範囲が決まってくることになります。 そこで、本記事では、この「商品」「役務」とは何かに ...

広告法務

広告法務|No.1表示と最上級表現

今回は、広告法務ということで、No.1表示と関連するトピックである最上級表現について見てみたいと思います。 ではさっそく。なお、引用部分の太字、下線、改行などは管理人によるものです。 最上級表現とは 最良性・絶対性・唯一性などを示す広告表現は、「No.1」表示(one、topを意味する表現)だけではなく、例えば以下のようなものが多くあります。 最良性・絶対性・唯一性などの例 「最高級」「最高峰」「最強」(best)「日本初」「業界初」「最初」「元祖」(first)「唯一」「当社だけ」(only)「完全」「 ...

広告法務

広告法務|No.1表示の適法要件②「正確かつ適正な引用」のポイントを解説

今回は、広告法務ということで、No.1表示の適法要件のうち正確かつ適正な引用について見てみたいと思います。 ではさっそく。なお、引用部分の太字、下線、改行などは管理人によるものです。 No.1表示の適法要件 No.1表示が不当表示とならないための要件は、 No.1表示の内容が客観的な調査に基づいていること 調査結果を正確かつ適正に引用していること 直近の調査結果に基づいて表示すること No.1表示の対象となる(a)商品等の範囲、(b)地理的範囲、(c)調査期間・時点、(d)調査の出典についても、当該調査の ...

広告法務

広告法務|No.1表示の適法要件①「客観的な調査」のポイントを解説

今回は、広告法務ということで、No.1表示の適法要件のうち客観的な調査について見てみたいと思います。 ではさっそく。なお、引用部分の太字、下線、改行などは管理人によるものです。 No.1表示の適法要件 No.1表示が不当表示とならないための要件は、 No.1表示の内容が客観的な調査に基づいていること 調査結果を正確かつ適正に引用していること 直近の調査結果に基づいて表示すること No.1表示の対象となる(a)商品等の範囲、(b)地理的範囲、(c)調査期間・時点、(d)調査の出典についても、当該調査の事実に ...

広告法務

広告法務|全体像を解説!「No.1表示」の広告ルール~景表法5条・ガイドラインの概要など

今回は、広告法務ということで、No.1表示に関する広告ルールの全体像についてわかりやすく解説していきたいと思います。 ではさっそく。なお、引用部分の太字、下線、改行などは管理人によるものです。 No.1表示に関する広告ルール 日常生活の中でも「○○部門売上5年連続ナンバー1!」といった広告はよく見かけます。 このように、事業者が自らの商品やサービスに関して「No.1」「第1位」「トップ」「日本一」などと表示するものをNo.1表示と呼びます。 つまり、ランク付けを利用して、他の事業者との比較上の優良性(=品 ...