独立開業

【弁護士の独立】開業のときに読んだオススメの本5選

今回は、自分が独立開業するときに「事務所をつくる」開設作業にあたって読んだ本を5冊紹介してみたいと思う。

 

身近に普通に独立した人で話を聞ける人がいれば、その人に聞いたほうがいいと思うし、即独した人がいるならその人の話なども聞いたほうがいいと思う。要するに、できるだけ自分と似たシチュエーションで話を聞ける人がいれば、聞いた方がいい。

 

ただ、そういう人がいなかったり、話を聞くほどの間柄でなかったりして聞きにくかったりするときもあると思う。ググってもなかなか出てこないときもある。そんなときに、この記事が参考になれば幸いである。

 

開設作業をしていきながら、ああこういう知識も必要なのか、と気づいて足していくことがあるが、それが続くとある意味消耗するので、1度、本記事で全体を見ておくのも何かの役に立つかなと思う。

 

全体を見るもの

①「弁護士のための事務所開設・運営の手引き」

まず読むのはやはりこれかなと。

 

▽『弁護士のための事務所開設・運営の手引き』(日本弁護士連合会編)

弁護士のための事務所開設・運営の手引き第2版 [ 日本弁護士連合会 ]

 

全体を見るにはこれ。
作成者としては、「はじめに」のところに「日本弁護士連合会 若手法曹サポートセンター 開業・業務支援プロジェクトチーム」と書いている(※自分の持っているのは初版)。

 

スケジュール、初期投資や資金調達、オフィスづくり(レイアウト・内装・什器備品など)、法律事務、事務職員、広告、経理、弁護士報酬など、最初に気になるトピックをひと通り書いてくれている。

 

気になるトピックがあって読み始めた部分でなくても、あっそうか、ここも要るなあ、という風に、自分のチェックリストの漏れみたいなものも気付かせてくれる。

 

②「即時・早期独立開業マニュアル(三訂版)」

次に読むものはこれかなと。

 

▽『即時・早期独立開業マニュアル(三訂版)』(日本弁護士連合会 若手法曹センター)

 

これは、日弁連の会員専用ページに掲載されている。(HOME>書式・マニュアル>事務所経営関係>独立開業支援)

 

タイトルのとおり、即時・早期独立弁護士への支援の趣旨でつくられているものだが、普通に事務所開設にあたって必要なことが全体的に書いているので、十分に参考になる。「日本弁護士連合会 若手法曹センター 開業・業務支援プロジェクトチーム」が出してくれている(若干名前が違うが、たぶん上記①の本と同じチーム)。

 

全体の構成というかトピックのチョイスは、上記①の本『弁護士のための事務所開設・運営の手引き』と似たような感じ。あと、巻末に、”お役立ち本”として参考書籍をリストアップしてくれているのも嬉しいところ。

 

ほかにも、経験談集や、質問事例集などの関連資料も載せてくれているので、会員専用ページの該当ページは、ぜひ一度のぞいてみるのがいいのではと思う。

 

(参考)プラスして読んでもよいもの

5選からは外れるが、任意の弁護士が個人名義または事務所名義で出版しているような事務所開設系の書籍もあり、参考になるので読んでみてもいいと思う。

 

自分は試しに以下の書籍を買って読んでいた(なお、出版年はかなり前になるのでご注意)。

 

▽『弁護士開業・業務マニュアル』(弁護士法人Martial Arts 代表弁護士 堀鉄平)

(amazonのリンク)弁護士開業・業務マニュアル (日本語) 単行本 – 2009/10/1

 

 

経理面

③「法律事務所の経理と税務(五訂版)」

ここからはプロパーに入っていきます。次はこれかなと。

 

▽『法律事務所の経理と税務(五訂版)』(日本弁護士連合会、日弁連税制委員会編集)

[五訂版]法律事務所の経理と税務|商品を探す | 新日本法規WEBサイト
[五訂版]法律事務所の経理と税務|商品を探す | 新日本法規WEBサイト

www.sn-hoki.co.jp

 

経験ある事務員さんがはじめからいない限り、記帳をセルフでやらないといけないので、そのための本。

 

普通に簿記系の本を読んだりググりながらやってもいいんだけど、法律事務所に特化した部分ってなかなかわからないので、参照できるこういう書籍が手元にあると役に立つ。最初はこういうものがあると知らずググっていたけど、時間のムダだった。

 

 

④「法律事務所のためのパソコンマニュアル-弥生会計編-」

次はこれかなと。ちょっとプロパー色が強いけど…。

 

▽『法律事務所のためのパソコンマニュアル-弥生会計編-』(第一東京弁護士会 弁護士業務改革委員会 コンピュータ部会)

法律事務所のためのパソコンマニュアル | 至誠堂書店オンラインショップ
法律事務所のためのパソコンマニュアル | 至誠堂書店オンラインショップ

ssl.shiseido-shoten.co.jp

 

パソコンの有効活用を薦めるシリーズもので、ワープロ、表計算に続く第三弾として、会計ソフト関連の解説書として出されているもの。

 

会計ソフトとして弥生会計をチョイスする場合に限られるが、参考になると思う。ちなみに、記帳の仕方に関する情報として読むこともできるので、弥生会計じゃないとまったく使えない、というわけではない。上記③の本で不足感を感じるときの追加本にしてもいいと思う。

 

ちなみに弥生会計にはクラウドもあるので、これから始める人は、はじめからそっちを使うかどうか検討した方がいいかも。

 

 

IT面

⑤「法律家のためのITマニュアル」

最後はこれかなと。事務所のIT面。

 

▽『法律家のためのITマニュアル(新訂版)』(日本弁護士連合会 弁護士業務改革委員会編著)

法律家のためのITマニュアル新訂版 [ 日本弁護士連合会 ]

 

IT周りのことをいろいろ書いてくれているが、特に「e内容証明」「登記情報閲覧システム」はインフラとしてほぼ必須だと思うので、その2点を中心に、ほかの部分も関心をひくところを参照すればよいかなと思う。

 

たとえば、「ペーパーレス化」へのアドバイスとして、PDF対応の複合機のほか、富士通の「ScanSnap」の紹介などにもちゃんと触れてくれている。

 

こういうのを初期に意識して走らせておくかどうかで、その後のめんどくささがだいぶ違ってくると思う。

 

業務(案件)が回りだしてからこういう事務所インフラのアップデートを”よっこらせ”と始めようとしても、メンタル的にかなり重たく感じることが予想される(始める作業自体は重たくなくても、情報をリサーチして選定して購入して試して…という一連の作業は、ある程度まとまった時間をくう)。

 

ちなみに自分の場合は、「e内容証明」と「登記情報閲覧システム」はちゃんと初期に導入したが、「ペーパーレス化」をあまり意識してなかったので、途中からやったものの、これ最初からやっておけばもっとラクだったのに…という実感を持っている。

 

 

結び

個人的に、事務所の開設作業にあたって集めた書籍のなかで参考になったものを5冊選んでみた。

 

弥生会計をチョイスするかどうかなど(最近はfreeとかもあるし。使ったことないけど)、具体的なところで異なるシチュエーションの方もいると思うが、独立を検討している方や開設作業中の方などに、なにかの参考になれば幸いである。

 

[注記]
本記事は管理人の私見であり、管理人の所属するいかなる団体の意見でもありません。また、正確な内容になるよう努めておりますが、誤った情報や最新でない情報になることがあります。本記事の内容によって生じたいかなる損害等についても一切の責任を負いかねますので、ご了承ください。

 

  • この記事を書いた人

とある法律職@転職×法務×弁護士

法律を手に職にしたいと思って弁護士になったが、法律って面白いと割と本気で思っている人。経歴:イソ弁、複数社(3社)でのインハウスローヤー、独立開業など。自分の転職経験、会社法務や法律相談、独立開業の話などをアウトプットしています。

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