とある法律職
法律を手に職にしたいと思って弁護士になったが、法律って面白いと割と本気で思っている人。イソ弁、複数社でのインハウスローヤー(企業内弁護士)、独立開業など経験。運営情報はこちら
今回は、反社排除ということで、暴力団排除条例(暴排条例)における義務と禁止行為について見てみたいと思います。 暴力団を排除するのは警察の仕事だろうと思うかもしれませんが、暴排条例では県民(都民)等自身が主役となって取り組むべきルールが定められています。本記事では、東京都暴排条例を例に、都民や事業者に課されている役割(努力義務)と禁止行為について解説していきます。 ではさっそく。なお、引用部分の太字、下線、改行などは管理人によるものです。 都民等に求められる役割(努力義務) 条例の第3章「都民等の役割」では ...
今回は、反社排除ということで、暴力団排除条例(暴排条例)の適用対象者について見てみたいと思います。 暴力団を排除するための条例だから、ターゲットは暴力団なのだろうと思っている方もいるかもしれません。しかし、実は暴排条例は、主に一般市民や普通の企業を名宛人としたルールです。 本記事は、東京都の暴排条例を例に、その適用対象者のカテゴリー(誰にどんなルールが適用されるのか)についてわかりやすく解説していきます。 ではさっそく。なお、引用部分の太字、下線、改行などは管理人によるものです。 主な適用対象者:都民等 ...
今回は、反社排除ということで、暴力団排除条例(暴排条例)の基本構造と全体像を見てみたいと思います。 暴対法が主に暴力団員が悪さ(不当要求)をすることを取り締まる法律であるのに対し、各自治体が定めている暴排条例は、一般市民や企業が、暴力団と関係を持つことそのものを規制し、社会から暴力団を排除することを目的としています。 本記事は、東京都の暴排条例を例に、その基本的な仕組み(基本構造)と全体像をわかりやすくひも解いていきます。 ではさっそく。なお、引用部分の太字、下線、改行などは管理人によるものです。 暴排条 ...
今の職場、もう限界かも…そう思って転職サイトを眺めていても、ふとよぎる不安。「もし、次に行った場所が今よりもっと過酷な環境だったらどうしよう?」 弁護士はリスクヘッジのプロですが、こと自分のキャリアとなると意外と甘くなりがちです。本記事では、弁護士の転職市場における地雷案件(入ってはいけない職場)を避けるためのポイントを、一般企業の転職ノウハウも交えて考えてみたいと思います。 求人票の行間を読む(募集要項) まずは入り口である求人票です。ここには「書かれていること」以上に、書かれていないことや書き方にもヒ ...
今回は、反社排除ということで、政府指針(「企業が反社会的勢力による被害を防止するための指針について」)で示されている基本原則とこれに基づく対応について見てみたいと思います。 前の記事では、政府指針が企業に果たす意義や反社会的勢力の定義について解説しました。本記事では、その指針の核心部分である5つの基本原則と、それに基づいて企業が実際にどう動くべきかを示した平素からの対応・有事の対応にスポットを当てて解説します。 ではさっそく。なお、引用部分の太字、下線、改行などは管理人によるものです。 5つの基本原則 政 ...
今回は、反社排除ということで、政府指針とは何かということと、その意義について見てみたいと思います。 政府指針(「企業が反社会的勢力による被害を防止するための指針について」)は、企業のコンプライアンス研修などで耳にすることがあるかもしれません。本記事では、今さら聞きづらい政府指針とは何かについて、そもそもなぜ政府がわざわざこのような指針を出したのか、企業にとってこの指針にはどんな意義があるのかを解説したいと思います。 ではさっそく。なお、引用部分の太字、下線、改行などは管理人によるものです。 政府指針とは ...
今回は、反社排除ということで、反社会的勢力の定義と例示について見てみたいと思います。 反社会的勢力(反社)という言葉自体は、ニュースや企業のコンプライアンス研修などでよく見かけるようになりました。要するに暴力団のことだろうと思っている方も多いかもしれませんが、実はそれだけではありません。 本記事では、反社会的勢力とは一体何なのかについて、政府指針や警察庁の資料(組織犯罪対策要綱)に基づきながら、改めて丁寧に解説していきます。 ではさっそく。なお、引用部分の太字、下線、改行などは管理人によるものです。 反社 ...
今回は、暴対法(暴力団対策法)ということで、違反に対する措置について見てみたいと思います。 暴対法は、指定暴力団員による暴力的要求行為(みかじめ料の要求や不当な下請け参入要求など)を禁止しています。では、もし暴力団員がこれらに違反して不当要求を行ってきた場合、警察(公安委員会)はどのような措置をとってくれるのでしょうか。順を追って見ていきましょう。 ではさっそく。なお、引用部分の太字、下線、改行などは管理人によるものです。 行政処分 違反に対する措置としては、まずは行政処分です。 暴対法で禁止されている行 ...
今回は、暴力団対策法(暴対法)ということで、規制対象である指定暴力団の定義などについて見てみたいと思います。 指定暴力団という言葉は、ニュースや新聞でも見聞きしたことがあるかもしれません。暴力団は全部、指定暴力団なのではと思ってしまいそうですが、実は法律上、「暴力団」と「指定暴力団」には違いがあります。 本記事では、暴対法における指定暴力団の概念と、そこから派生する関連用語について解説していきます。 ではさっそく。なお、引用部分の太字、下線、改行などは管理人によるものです。 規制対象の定義 暴対法は、指定 ...
今回は、暴力団対策法(暴対法)ということで、お金などの要求行為以外に定められている、暴対法の様々な禁止行為について見てみたいと思います。 前の記事では、暴対法における暴力的要求行為や、一般人も対象になる準暴力的要求行為について解説しました。暴対法=不当な要求を取り締まる法律というイメージが強いかもしれませんが、実はそれだけではありません。暴力団の組織を維持したり、拡大したりするための行動にも、規制の網がかけられています。 本記事では、不当要求(暴力的要求行為・準暴力的要求行為)以外の禁止行為を、その他の禁 ...
今回は、秘密保持契約(NDA=Non Disclosure Agreement。以下「NDA」)ということで、違反に対する措置(差止め・損害賠償など)について見てみたいと思います。 普段それほどシビアに意識することは少ないですが、NDAの効力は違反時の救済にかかっています。本記事では、差止めの可否、不正競争防止法との交錯、損害額立証の難しさ、そして解除規定の有無などの論点を検討します。 ではさっそく。なお、引用部分の太字、下線、改行などは管理人によるものです。 差止め 差止めとは一般に侵害行為をやめさせる ...
今回は、暴力団対策法(暴対法)ということで、暴対法で禁止されている行為のうち準暴力的要求行為について見てみたいと思います。 前の記事では、指定暴力団員による暴力的要求行為について解説しました。暴力団員による不当な要求が禁止されていることはわかったとして、では暴力団員でなければ関係ないのでしょうか。 実は、暴対法には一般人も含めて対象となる準暴力的要求行為の禁止という規定があります(法12条の5)。本記事は、この準暴力的要求行為について、具体的にどんな人がどんなことをすると違法となるのかを解説します。 では ...