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起訴後のニュースでいつも思うこと-「被告」と「被告人」

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芸能人の起訴後のニュースを見ていていつも思うことがあるんですが、なぜ刑事事件でも「○○被告」っていうんですかね?

「被告人」

刑事訴訟では、正しくは「被告人」なんですが。

「○○被告人」って、語呂が悪いんですかね。それとも、記事のライターが知らないだけなんでしょうか。

民事訴訟で提訴された人は「被告」、刑事訴訟で起訴された人は「被告人」です。法律上もその言葉で書かれています。
(民事訴訟は民事訴訟法、刑事訴訟は刑事訴訟法、です)

別に大勢たいせいに影響ないことなので、どっちでもいいといえばいいことなんですが、司法業界やメディアの人、記事書いているライターのような専門家の類がやってはいけないことのような気もしますが…。どうなんですかね。

「公判」

ちなみに刑事訴訟の裁判のことは「公判」、刑事訴訟の起訴のことは「公訴」といって、どちらも「公」がついてきます。

国が処罰するのは、私怨の連鎖を防ぐために国家が介入しているのだといわれているので、「公」のためにやってる、ということなんでしょう。

検察官のことも、「公益の代表者」っていいますからね。それ自体は正義ですよね。ただ、しばしば冤罪を生みます。

それで、これに反対側から対抗して、正義が正義として機能するようにするのが弁護士、ということですね。

正義といっても肝心の代行者は人間なので、普通に間違えることもあるので(管理人はそのように理解)。

「弁護人」と「代理人」

ちなみに、弁護士のことは、刑事では「弁護人」、民事では「代理人」といいます。

ここは報道で間違えてるのを見た覚えないですね…。なんでなんだろ。やっぱり「被告人」を「被告」って報道してるのは、名称が似てるから省略してるだけなんですかね。

結び

ぱっと見ていてもあまり気づかないですが、刑事訴訟と民事訴訟の言葉の違いについて書いてみました。

リーガルドラマなんかでも、こういうのがきちんとしているところを見ると、フムフムと思うかもしれません。

[注記]
本記事は管理人の私見であり、管理人の所属するいかなる団体の意見でもありません。また、正確な内容になるよう努めておりますが、誤った情報や最新でない情報になることがあります。具体的な問題については、適宜お近くの弁護士等にご相談等をご検討ください。本記事の内容によって生じたいかなる損害等についても一切の責任を負いかねますので、ご了承ください。

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