最近よく聞く言葉で「情報リテラシー」っていうのがありますが、これに関して個人的に採用している2つの方法を書いてみたいと思います。
管理人は別にコンサルの世界などに入ったことがあるわけでもなく、そんなに穿ったことは言えないですが、法律の世界である程度の期間過ごしていると、何となく身に沁みついてくるようなことです。
①ひとつの意見を鵜呑みにせず、複数の意見を照らし合わせる
それは、ひとつの意見を鵜呑みにせず、複数の意見を照らし合わせること、です。
法律の世界では、なにかの論点に関して、ひとつの見解だけで完結する万能説はありません。
法律の論点における答えの見つけ方で、そういうことは普通ありません。
自然科学の世界(「1+1は?」という問いに対して、「2」という答えが一択で決まる世界)とは違いますし。
法律以外の分野はわかりませんが、人文科学の世界では、だいたいそうなってるんじゃないのかな…。
でも、そうすると、いろんな意見があってワケわかんなくなる!意見の波に溺れる!って感じになりますよね。
管理人自身も、専門外だとそうなります。
ではどうするか。
②極端な意見を両端において、他の意見はその中間として見る
そういうときに個人的にオススメな、最も簡単な方法は、「両極端な意見を両端において、他の意見はその中間として見る」という方法です。
こういう感じです。
これを基本形として、だいたい法律の学説の整理は、以下のパターンになることが多いです(このパターンだけというわけではないですが)。
- A説(肯定説)
- B説(否定説)
- C説(中間説あるいは折衷説)
←だいたいコレが通説になる - D説(第三の視点から切り込む説)
←そもそも問題の切り口が違うから、A説もB説もC説もズレている、あるいは無意味とする説。新進気鋭の有力説、みたいなのが多い
こう整理して、両極端な2つの説(A説とB説)を対で見ることによって、だいたい問題の所在がわかります。
どういう対立軸の話なのかがしっくりくる感じです。
で、そのままA説あるいはB説が通説になるケースもありますが、だいたいは、中間的な説か、A説とB説を融合(つまみ食い?)した折衷説が通説になります。
まあいつもこの方法でスッキリ解決することはできないかもしれませんが、けっこう多くの場面で使えると思います。
結び
もちろん、「情報リテラシー」っていうことに関しては、「専門知識」と「エビデンス」に照らして、論拠を検証するのが一番だと思いますよ。
でも、それって自分が普段住んでる世界以外のことには、すぐにはできないことなので。次善の策として、という感じです。
[注記]
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