今回はいわゆる”成績”と、”頭の良さ”の関係について一言書いてみたいと思います。
高校生のうちに、あいつは頭がいいとか、自分は頭が悪いとか、そういうふうに思い込むことがあるかもしれません(あるいは心ない人にそう言われるとか)。
しかし、率直にいって、高校生のとき成績がいい人というのは、頭がいいのではなく(イヤもしかしたらほんとに地頭がいい人もいるかもしれませんが)、単に人よりも勉強しているだけのことが多いです。
ちょうどスポーツと同じ関係と思えばいいと思います。運動神経がよくても、そのスポーツを練習しないと上手くはならないですよね。サッカーならサッカーの練習を、バスケならバスケの練習を、野球なら野球の練習をしないと、上手くならない。逆にいうと、それほど運動神経がよくなくても、人よりもずっとずっと工夫して、ずっとずっとトレーニングをし続ければ、相当なところまではいけると。
これと同じで、頭がよくても、数学の勉強をしなければ数学の成績は上がらないし、英語の勉強をしないと英語の成績はあがらないといえます。世界史の勉強をしなければ世界史の成績は上がりません。それほど頭がよくなかったとしても、人よりもずっとずっと工夫して、ずっとずっとトレーニングをし続ければ、相当なところまではいけると。
だから、成績が悪い人がいてもそれは頭が悪いのではなく勉強が人より少ないだけですし、逆に、成績が良い人がいてもそれは頭が良いのではなく人より勉強しているだけです。どちらの人も、ゆめゆめ誤解なきようにしておいた方がよいと思います。
しかし、ひとつ注意すべきは、人より勉強している人は、ほとんどの場合、勉強していることを周りに見せないことです。だけど、騙されてはいけません。その人は間違いなくえげつないぐらい勉強しています。
人に見えるところでトレーニングせざるを得ないスポーツと違って(遅くまでシュートの練習をするとか、グラウンドの周りで走り込みをするとか)、勉強は人に見えないところでやることが多いので(自宅とか)、周りに見せないで努力することが容易なわけです。
例えば、管理人が司法試験というものを受けた経験でいうと、だいたい「イヤ-、マジでホニャララをフニャララぐらい勉強すんの、マジでキツかったわー!」という風に、合格した後で言う人が多かったです。
勉強しているのに結果が悪かったら、カッコ悪いからです。そういう人たちは昔からそういう発想・マインドでやってきているので、高校生の時分でも同じように、努力していることを周りには絶対に言いません。
だから、”成績が悪い”という理由で、自分は”頭が悪い”と思う必要はないです。成績は勉強すれば上がります。変に過小評価して自ら進路を閉ざすようなことはしないでほしいなと思います。
ちなみに、司法試験でいうと、いわゆる有名大学を出ているものの合格まで長々とかかって実務に行くよりも、別に有名でなくても在学中に合格するとか「最年少合格」とかの触れこみで進んでいく方がはるかにインパクトがあるので、もし希望の大学や学部に行けなくても、そういう逆転の方法もありますので、覚えておくといいかと。他の資格試験でもおそらく同じだろうと思います(公認会計士などは、高校生合格なんていうのもありましたよね)。
ただ、成績の上がり方もスポーツと同じで、すぐに成果が出るわけではないので、根気とか、うまくいかないとき(スランプのとき)は少し休むなど、自分のやり方で頑張ってほしいなと思います。
甘い自分に喝を入れる一番良い方法は、自分が思いもつかないレベルでトレーニングしている他人に触れることです。自分の発想にないことは自分の外側からしか来ないので、他人から衝撃を受けるのが一番のオススメです。
さて、高校生に参考になる話が出来たでしょうか…。