法律系news etc

法律に関するニュースや時事ネタなどについて書いているカテゴリです。徒然に思いついたエッセイ(法律コラム)なども綴っています。

トレンドな話題についてはnoteにも書いていますので、よければ見てみてください。
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不正競争防止法 法律コラム

2020/11/24

名称の権利化とブランディング戦略【後編】|大学の名称変更と不正競争防止法

前の記事では、名称の権利化とブランディング戦略【前編】ということで、商標権による名称の保護について書いてみました。   本記事では、じゃあ商標登録してないときは何もいえないの?という話を書いてみたいと思います。   結論からいうと、このときは不正競争防止法という別の法律での保護を検討することができます。これは商標法とはまた別の法律ですので、商標登録していないときでも使うことができます。   これも少し前になりますけど、こんなニュースがありました。   ▷「京都芸術大 ...

商標法 法律コラム

2020/11/25

名称の権利化とブランディング戦略【前編】|お金配りと商標権

今回は、名称の権利化はブランディング戦略だと思う、という話を書いてみたいと思います。   商標って法律の話でしょ、法務部さんお願いね、インハウスローヤーもいるしヨロシクね…みたいな感じのこともあったりするかなと思うんですけど、そういうだけの話ではない(と思う)んです。   名称の権利化っていうのは、経営戦略の話と密接に絡んでいると思うんですよね。潜在的な可能性も含めてどの方面に進出し、そのうちどの方面に重点的にコストをかけるか、という選択の問題が発生するので。   でも、あん ...

法務総論 法律コラム

2020/11/24

交渉の原則は「押して引く」こと|それはなぜ?意外と気付かないポイント

今回は、交渉の原則というのを書いてみたいと思います。若干殺伐とした話かもしれないので、気になる方はブラウザバックしていただければと。   なお、ここでいう「交渉」っていうのは、どこかに話をまとめたいという気持ちがある場合のことで、最後まで一歩も動かず突っ張ると決めている場合は、ここでいう交渉ではないです(それは闘争であり、基本的には裁判です)。   メモ   交渉の絶対原則 さて、交渉の絶対原則は、「押して引く」ことです。   押すだけではダメです。破談になるからで ...

商標法 法律系news

2020/11/24

法律ニュースの解説 #7|「ぴえん」絵文字の商標出願

先日、「ぴえん」の絵文字が商標出願されていた、というのがネットニュースになっていました。   ▽「ぴえん」商標出願で使えなくなる? アパレル会社申請にネット物議も「保険的な意味」|J-CASTニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/0a2df02a99b79e20cdf1f35a96225cb5a7bd7ae0   へえ…と思って、あんまりこういう変化球っぽいのを実際に仕事で見たことはないんですけど、ちらっと調べてみるとけっこう面白かった(興味深か ...

法律コラム

2020/11/16

結婚しないと「いけない」の?|「結婚」制度をシステム的に見たときの意味

先日、元でんぱ組.incの最上もがさんが妊娠を発表されてましたね。ニュースによれば、結婚する予定はないということでした。   理由はわからないですし、管理人自身は是とか非とかの感想はないですが、これからこういう選択をする男女も増えていくんだろうなぁと思って、呟いたりしました。   https://twitter.com/houritsushoku/status/1326810115354189825   実際のところ、結婚の法的な意味っていうところでいうと、実は、法定相続権を ...

インターネット 法改正

2020/11/14

【改正論レビュー】発信者情報開示制度の改正論|11月最終取りまとめ案

ネット誹謗中傷の問題に関して、発信者情報開示制度の改正論が引き続き注目されていますが、総務省の「発信者情報のあり方研究会」から、先日、11月を目途と言われていた最終取りまとめの案が出されていました。   ニュースとしては、たとえばこちら。 ▽ネット中傷、訴訟しなくても投稿者を開示 総務省が検討|朝日新聞デジタル https://www.asahi.com/articles/ASNCD6G17NCDULFA018.html   最終とりまとめ(案)の原文はこちらから。 ▽発信者情報開示の ...

新判例・判決

2020/11/14

【判決レビュー】R2.11.5東京高裁判決|モバゲー免責条項事件

今回は、先日、モバゲー免責条項事件の東京高裁判決(R2.11.5)が出ていたので、これについて書いてみたいと思う。   免責条項というのは、要するに損害賠償責任を免除する条項のこと(債務不履行に基づく損害賠償責任と不法行為に基づく損害賠償責任がある)。全部免責のケースや一部免責のケースがある。   会員資格取消措置などをとったことで損害が生じても損害賠償には一切応じない、とするモバゲー規約の条項は、消費者契約法に違反する(事業者の全部免責を定める不当条項にあたる)と判断された。 &nb ...

刑事弁護 法律系news

2020/11/8

法律ニュースの解説 #6|「ひき逃げ」って法律的にはどういうもの?【道交法上の救護義務違反】

芸能人で俳優の方の件が話題になっていますが、以前は女性アイドルの方の事件も話題になったりして、ひき逃げの事件はたまにニュースに上っている印象があります。   「ひき逃げ」って呼び方はよく聞きますし、ニュースでもそのように報道されますが、これは法律的には何なのか?ということを書いてみたいと思います。   なお、引用部分の太字や下線は管理人によるものです。     道交法上の救護義務違反 結論からいうと、「ひき逃げ」というのは社会的な通称で法律上の名称ではなく、法律上は ...

労働法 法改正

2020/11/3

同一労働同一賃金の解説⑤|行政ADR等の整備

今回は、同一労働同一賃金の解説ということで、「公正な待遇の確保」の3本柱のうち3つ目、行政による履行確保措置と行政ADRの整備について書いてみたいと思う。   ではさっそく。なお、引用部分の太字や下線は管理人によるものです。   メモ  本カテゴリ「法務道場」では、インハウスとしての法務経験からピックアップした、管理人の独学や経験の記録を綴っています。  ネット上の読み物としてざっくばらんに書いていますので、感覚的な理解を掴むことを目指しているのですが、書籍などを理解する際の一助になれ ...

労働法 法改正

2020/11/3

同一労働同一賃金の解説③|派遣先均等・均衡方式または労使協定方式【派遣労働者の場合】

今回は、同一労働同一賃金の解説ということで、派遣労働者における「同一労働同一賃金」の内容について書いてみたいと思う。   ではさっそく。なお、引用部分の太字や下線は管理人によるものです。   メモ  本カテゴリ「法務道場」では、インハウスとしての法務経験からピックアップした、管理人の独学や経験の記録を綴っています。  ネット上の読み物としてざっくばらんに書いていますので、感覚的な理解を掴むことを目指しているのですが、書籍などを理解する際の一助になれれば幸いです。   改正前後 ...